えかだんぴ【慧可断臂】
非常に強い決意のほどを示すこと。また、切なる求道の思いを示すこと。▽「慧可」は中国南北朝時代後期の高僧で、禅宗の第二祖。「断臂」は臂ひじ(腕)を切り落とすこと。この語は後世、画題としても有名。
なんこうふらく【難攻不落】
攻めることが困難で、なかなか陥落しないこと。転じて、こちらがいくら働きかけても、相手がなかなか自分の要望を受け入れてくれないこと。▽「難攻」は攻めにくい、攻めるのが難しい意。「不落」は陥落しないこと。
ようがいけんご【要害堅固】
険しい地形に陣を敷き、外敵に対する備えの固いさま。▽「要害」は険しい地形で、敵の攻撃を防ぐのに便利な地をいう。また、そのようなとりで。
らくせいかせき【落穽下石】
人の弱味につけ入って、さらに害を与えること。落とし穴に落ちた人に、さらに上から石を落とす意から。▽「穽」は落とし穴。「穽せいに落おちて石いしを下くだす」と訓読する。「穽」は「井」とも書く。
らくひつてんよう【落筆点蠅】
過ちをうまく処理して、逆に上手に仕上げること。画家のすぐれた技をいうたとえ。誤って筆を落としてつけた墨の汚れを、うまく蠅はえに描く意から。▽「落筆」は筆を落とすこと。「点」は描く意。「落筆らくひつ蠅はえを点てんず」と訓読する。