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[動ラ五(四)]
1 前を横切る。通りすぎる。「目の前を黒い影が—・る」「不安が心を—・る」「思い出が一瞬頭を—・る」
2 途中で立ち寄る。
「—・りおはしましけるよし、ただいまなむ人申すに」〈源・若紫〉
3 避ける。よける。
「商人旅人も道を—・る」〈浄・手習鑑〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)
出典:青空文庫
・・・われ鈴の音だけが町を過るかと思われた。またある時それは腰のあたり・・・ 梶井基次郎「ある心の風景」
・・・我儘過るとお清から苦情の出る場合もあったが、何しろお徳はお家大事・・・ 国木田独歩「竹の木戸」
・・・止みつおりおり野路を過る人影いつしか霧深き林の奥に消えゆくなどみ・・・ 国木田独歩「わかれ」
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