うち‐い・る【打ち入る】

の解説

［動ラ四］

1. １ 勢いよく中に入る。

   1. 「庭に—・り縁の際 (きは) に寄り給ひて」〈義経記・二〉

1. ２ 物事に熱中する。心を打ち込む。

   1. 「明け暮れ碁に—・りて」〈浮・織留・二〉

［動ラ下二］

1. １ ひょいと入れる。無造作に収める。

   1. 「三寸ばかりなる人、…手に—・れて家へ持ちて来ぬ」〈竹取〉

1. ２ ばくちなどに財産や金品をつぎ込む。入れあげる。

   1. 「ばくちの負け極まりて、残りなく—・れんとせんに合ひては、打つべからず」〈徒然・一二六〉

1. ３ 勢いよく馬を乗り入れる。

   1. 「武者一騎、沖なる舟に目をかけて、海へざっと—・れ」〈平家・九〉

1. ４ 軍勢をまとめて引き上げる。退却させる。

   1. 「人数ヲ—・ルル」〈日葡〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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