くらい【位】
[副助]《名詞「くらい(位)」から。中世以降の語。「ぐらい」とも》名詞、および活用語の連体形に付く。 1 おおよその分量・程度を表す。ほど。ばかり。「一〇歳—の男の子」「その—で十分だ」 2 お...
けしかる【怪しかる】
《形容詞「け(怪)し」の連体形》 1 えたいの知れない。異様な。「内にはいつしか—者など住みつきて」〈増鏡・むら時雨〉 2 変わっていておもしろい。「これも—わざかなとて、御衣(おんぞ)脱ぎて被...
け‐な【異な/殊な】
[連体]《形容動詞「け(異)なり」の連体形「けなる」の音変化から。「けなもの」「けなひと」の形で多く用いる》 1 けなげである。殊勝である。「そちは—者ぢゃ」〈浄・丹波与作〉 2 おとなしい。「...
け◦らし
[連語]《過去の助動詞「けり」の連体形に推量の助動詞「らし」の付いた「けるらし」の音変化》 1 確実な根拠に基づいて、過去の動作・状態を推量する意を表す。「我妹子(わぎもこ)は常世(とこよ)の国...
げな
[助動][〇|げに・げで|げな|げな|(げなれ)|〇]《接尾語「げ」に断定の助動詞「なり」の付いた「げなり」の音変化》活用語の終止形・連体形、形容詞の語幹に付く。 1 様態を推量する意を表す。…...
ここ‐なる【此処なる】
[連語]《代名詞「ここ」+断定の助動詞「なり」の連体形》 1 ここにある。身近にある。手もとの。「—物取り侍らむ」〈枕・三〉 2 ここにいる。ここに住んでいる。この家の。「—男ども中門おしひらき...
こ‐し‐かた【来し方】
[連語]《「こ」は動詞「く(来)」の未然形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形》 1 過ぎ去った時。過去。きしかた。「—は暗い苦悩(くるしみ)と悲痛(かなしみ)とに満たされていた」〈万太郎・末枯...
こと
[終助]《形式名詞「こと」から》活用語の連体形に付く。ただし、形容動詞・助動詞「だ」には終止形にも付く。 1 感動を表す。「まあ、きれいに咲いた—」「大変な人出だ—」 2 質問の意を表す。「お変...
こと‐も‐あろう‐に【事も有ろうに】
[連語]《名詞「こと」+係助詞「も」+動詞「あり」の未然形+推量の助動詞「う」の連体形+接続助詞「に」》とった行動が非常に好ましくないことを表す。ほかにも適当なやり方があるだろうに。よりによって...
こんな
[形動] 1 話し手、または、そのそばにいる人が当面している事態や、現に置かれている状況がこのようであるさま。このような。「世の中に—ひどい事があっていいのか」「—に親切にしてもらったのは初めて...