[動サ五(四)]

  1. 数量程度が大きくなる。⇔減る

    1. ㋐多くなる。ふえる。「体重が—・す」

    2. ㋑高まる。進む。「秋になると食欲が—・す」「不安が—・す」

    3. ㋒(「…にもまして」の形で)あるものよりも、もっと程度が上であることを表す。「前にも—・して元気になる」

  1. 数量程度を大きくする。⇔減らす

    1. ㋐加える。また、加えて大きくする。ふやす。「人員を—・す」「紅葉が渓谷景観を—・す」

    2. ㋑高める。伸ばす。進める。「興味を—・す」「親しみを—・す」

    3. ㋒すぐれるようにする。まさらせる。

      「待てと言ふに散らでしとまるものならば何を桜に思ひ—・さまし」〈古今・春下〉

[可能]ませる
[用法]ます・[用法]ふやす——「権力が増す」「人気が増す」「水かさが増す」のように、「増す」が「が」をともなう場合は、物の量・程度が多くなる意で用いる。◇「速度を増す」「明るさを増す」「人手を増す」と「増す」が「を」をとる場合、物の量・程度を多くする意で用いる。◇「ふやす」は「貯金をふやす」「文庫の本をふやす」のように「を」をとる用法だけで、物の数・量を多くする意に使う。◇類似の語の「ふえる」は、「町の人口がふえた」「体重が五キロふえた」と「が」をともない、具体的な物の数・量が多くなる意に用いる。

出典:青空文庫

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