• 意味
  • 例文
  • 慣用句
  • 画像
[動ラ四]《「ま(任)く」に対し、支配者の命によって行動するのが原義
  1. 命じられて、都から地方へ行く。

    1. 「我が背子しけだし—・らば白たへの袖を振らさね見つつ偲 (しの) はむ」〈・三七二五〉

  1. お許しをいただいて、貴人のもとから、退去する。

    1. 「さて我は最早 (もはや) —・るべきが、いずくよりか出ずべき」〈鴎外訳・即興詩人

    2. 「憶良らは今は—・らむ」〈・三三七〉
  1. 《去ってあの世へ行く意から》「死ぬ」の謙譲語。みまかる。

    1. 「—・るにおよんで気 (いき) 絶ゆる際」〈神代紀・上〉

  1. (平安時代以降、勅撰集などの詞書や改まった気持ちの会話・消息に用いる)主として話し手側の「行く」の意を、聞き手に対してかしこまり丁重に言う。まいります。⇔詣 (もう) で来 (く) 

    1. 「人のもとに—・れりける夜」〈古今・秋上・詞書

    2. 「久しく(女ノモトヘ)—・らざりしころ」〈・帚木〉
  1. 他の動詞の上に付いて複合語をつくる。

    1. ㋐《お許しを得て行動する気持ちから》謙譲丁重の意を表す。「—・り越す」「—・り出る」

    2. ㋑《御免をこうむって勝手にやらせてもらう気持ちから》その動詞の表す動作作用を強める意を表す。「—・り通る」「—・り間違う」

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。