かいそ【懐素】
[725ころ〜785ころ]中国唐の書家・僧。永州零陵(湖南省)の人。俗姓は銭。字(あざな)は蔵真。風変わりな味のある草書を得意とし、酔っては書きなぐった。「草書千字文」「自叙帖」など。
かいづか‐しげき【貝塚茂樹】
[1904〜1987]中国史学者。東京の生まれ。小川琢治(おがわたくじ)の次男。湯川秀樹の兄。古代中国の甲骨文字や金石文の研究に業績を残した。昭和59年(1984)文化勲章受章。著「京都大学人文...
かいとう‐まつぞう【垣内松三】
[1878〜1952]国文学者・国語教育学者。岐阜の生まれ。国語・国文学の科学的研究を目ざし、欧米の学説を取り入れ、新たな解釈学と形象理論を唱えた。著「国語の力」「形象論序説」など。
かいにち‐おう【戒日王】
7世紀ごろの、中インドのカニャークプジャ国の王。仏教を保護し、文学を奨励した。自ら梵語(ぼんご)の仏教戯曲「ナーガーナンダ」などを作った。ハルシャ。
かいばら‐えきけん【貝原益軒】
[1630〜1714]江戸前期の儒学者・本草学者。福岡藩士。名は篤信。薬学を学び、朱子学を奉じた。教育・歴史・経済の面にも功績が多い。著「養生訓」「慎思録」「大和本草」など。
かいふ‐としき【海部俊樹】
[1931〜2022]政治家。愛知の生まれ。昭和35年(1960)自由民主党から衆議院議員初当選。平成元年(1989)宇野内閣退陣で、最大派閥竹下派に推され首相就任。翌年の湾岸戦争では多国籍軍...
かいほう‐じゃくちゅう【海北若冲】
[1675〜1752]江戸中期の国学者。大坂の人。名は千之。契沖の高弟で、師の学問を継承した。著「和訓類林」など。
かいほう‐ゆうしょう【海北友松】
[1533〜1615]安土桃山時代の画家。海北派の祖。近江(おうみ)の人。初め狩野派を学び、梁楷(りょうかい)などの宋元水墨画風に傾倒し、独自の気迫と情感に富む画風を完成させた。作品に建仁(けん...
かいほ‐ぎょそん【海保漁村】
[1798〜1866]江戸後期の儒学者・考証学者。上総(かずさ)の人。名は元備、字(あざな)は純卿など。太田錦城に師事。佐倉藩儒から、のち幕府の医学館の儒学教授。著作に「漁村文話」など。
かいほ‐せいりょう【海保青陵】
[1755〜1817]江戸後期の儒学者・経済学者。江戸の人。諸国を巡り、諸藩・武士の経済立て直しや、商売繁盛の方策を説いた。晩年は京都で開塾。著「稽古談」「万屋談」など。