おの‐らんざん【小野蘭山】
[1729〜1810]江戸中期の本草(ほんぞう)学者。京都の人。名は職博(もとひろ)。松岡恕庵に学ぶ。幕命により江戸の医学館で講義するかたわら、諸国で薬草を採集。著「本草綱目啓蒙(ほんぞうこうも...
かとう‐ひろゆき【加藤弘之】
[1836〜1916]思想家・教育者。兵庫の生まれ。初め明六社の一員として「真政大意」などで天賦人権・自由平等を説き、立憲政治の啓蒙(けいもう)に努めたが、のち「人権新説」などで天賦人権否定論・...
かとり‐なひこ【楫取魚彦】
[1723〜1782]江戸中期の国学者・歌人。下総(しもうさ)の人。本姓は伊能。号、青藍。賀茂真淵(かものまぶち)に学び、万葉調の歌を詠み、歴史的仮名遣いを研究。著「古言梯(こげんてい)」「続冠...
かわなべ‐きょうさい【河鍋暁斎】
[1831〜1889]幕末・明治前期の日本画家。下総(しもうさ)の人。号、洞郁・狂斎など。狩野派と浮世絵を学び、両者を取り入れた鋭い写実と特異な画風に特色を示した。
ガルダン【Galdan】
[1649?〜1697]西蒙古(にしもうこ)を本拠とするオイラート族ジュンガル部の首長。中央アジアの支配者となったが、清(しん)の康熙(こうき)帝の親征軍に大敗して自殺。 [補説]「噶爾丹」とも書く。
きたばたけ‐やほ【北畠八穂】
[1903〜1982]小説家・児童文学者。青森の生まれ。本名、美代。作家深田久弥と結婚したが、のち離婚。方言を駆使した郷土色豊かな作品を描く。「鬼を飼うゴロ」で野間児童文芸賞受賞。他に「十二歳の...
きっかわ‐もとはる【吉川元春】
[1530〜1586]戦国時代の武将。駿河守(するがのかみ)。毛利元就(もうりもとなり)の次男。従兄の吉川興経(おきつね)の養子。弟の小早川隆景(こばやかわたかかげ)とともに毛利氏の中国平定に尽...
きょうごく‐なつひこ【京極夏彦】
[1963〜 ]小説家。北海道の生まれ。本名、大江勝彦。妖怪・民俗学の知識を生かした幻想的な長編ミステリーを数多く手がけ、幅広い読者層を獲得する。「後巷説(のちのこうせつ)百物語」で直木賞受賞。...
くぜ‐ひろちか【久世広周】
[1819〜1864]幕末の老中。下総(しもうさ)国関宿藩主。安政の大獄で井伊直弼と対立。井伊の死後、安藤信正とともに公武合体政策を推進し、和宮(かずのみや)降嫁を実現。
こばやかわ‐たかかげ【小早川隆景】
[1533〜1597]安土桃山時代の武将。毛利元就(もうりもとなり)の三男。幼名、徳寿丸、のち又四郎。安芸の小早川家を継ぐ。織田信長の中国攻略に羽柴秀吉と戦ったが和解、秀吉の信を得て五大老の一人...