けんにょ【顕如】
[1543〜1592]安土桃山時代の浄土真宗の僧。本願寺第11世。諱(いみな)は光佐(こうさ)。元亀元年〜天正8年(1570〜80)の間、織田信長と戦い、正親町(おおぎまち)天皇の仲裁で和議を結...
げんしん【源信】
[942〜1017]平安中期の天台宗の僧。俗姓、卜部(うらべ)氏。比叡山の良源に師事。横川(よかわ)恵心院に住んで著述に専念、「往生要集」を著してのちの浄土教成立の基礎を築いた。また、和讃(わさ...
げんせい【元政】
[1623〜1668]江戸前期の日蓮宗の僧。京都の人。俗姓、石井氏。諱(いみな)は日政。京都深草に住み、熊沢蕃山・石川丈山らと交遊。法華経研究と詩文にすぐれた。著「本朝法華伝」「草山集」など。
げんのう【玄応】
中国、唐初の僧。長安の大慈恩寺に入り、玄奘(げんじょう)のもとで経典の翻訳に従事。音韻学に通じ、「一切経音義」(玄応音義)25巻などを著した。生没年未詳。
げんのう‐しんしょう【玄翁心昭】
[1329〜1400]南北朝時代の曹洞宗の僧。越後の人。総持寺の峨山韶碩(がざんしょうせき)の法を継ぐ。諸国に布教中、下野(しもつけ)那須野の殺生石を打ち砕いたことで知られる。源翁心昭。
ごとう‐こんざん【後藤艮山】
[1659〜1733]江戸中期の医師。江戸の人。名は達。別号は養庵。父の郷里の京都に帰って開業。多くの門人を育て、古医方の祖とされる。当時の医師の常識を破り、僧形をせずに平服をつけた。
ごほりかわ‐てんのう【後堀河天皇】
[1212〜1234]第86代天皇。在位、1221〜1232。高倉天皇の皇子守貞親王の子。名は茂仁(ゆたひと)。僧籍にあったが、承久の乱で仲恭天皇が廃されたため還俗、即位。
じうん【慈雲】
[1718〜1805]江戸中期の真言宗の僧。大坂の人。諱(いみな)は飲光(おんこう)。顕・密・禅の各教を学修し、特に梵学にすぐれた。また、神道を研究し、雲伝神道を創唱。著「十善法語」「梵学津梁」...
じえん【慈円】
[1155〜1225]鎌倉初期の天台宗の僧。関白藤原忠通の子。九条兼実の弟。諡号(しごう)は慈鎮。天台座主(ざす)。「愚管抄」の著者。家集「拾玉集」がある。吉水の僧正。
じゃくれん【寂蓮】
[1139ころ〜1202]平安後期・鎌倉初期の歌人・僧。俗名、藤原定長。俊成の養子、のち出家。新古今集撰者の一人となったが、撰なかばで没。歌集に「寂蓮法師集」。