いけなみ‐しょうたろう【池波正太郎】
[1923〜1990]小説家・劇作家。東京の生まれ。新国劇の戯曲を執筆した後、長谷川伸に師事。庶民的な作風と会話文のテクニックを生かした時代物で人気を集める。「錯乱」で直木賞受賞。他に「鬼平犯科...
いとう‐だいすけ【伊藤大輔】
[1898〜1981]映画監督。愛媛の生まれ。サイレント時代劇に斬新な内容と手法とを持ち込んだ「忠次旅日記」三部作や、社会主義的傾向の時代劇で知られる。代表作は「斬人斬馬剣」「侍ニッポン」「王将...
いわみ‐じゅうたろう【岩見重太郎】
安土桃山時代の伝説的剣豪。初めは小早川家に、のち秀吉に仕え、薄田隼人(すすきだはやと)と名のり、大坂夏の陣で討ち死にしたという。狒狒(ひひ)退治や山賊退治、天橋立の仇討ちなどで知られる。
うんしょう【雲生】
鎌倉末期の刀工。備前の人。後醍醐(ごだいご)天皇の勅命によって名剣を作ったという。生没年未詳。
おきた‐そうじ【沖田総司】
[1844〜1868]江戸末期の新撰組隊士。奥州白河藩を脱藩し、新撰組設立当初から参加。近藤勇の刑死後、江戸で肺病により没。天然理心流の剣法にすぐれ、池田屋事件で活躍。
おだに‐せいいちろう【男谷精一郎】
[1798〜1864]江戸後期の幕臣・剣客。直心影(じきしんかげ)流の達人で、江戸に道場をもつ。のち、講武所頭取兼剣術師範役をつとめ、後世剣聖と呼ばれた。
おの‐ただあき【小野忠明】
[1565〜1628]江戸初期の剣客。安房(あわ)の人。通称、次郎右衛門。前名、神子上典膳(みこがみてんぜん)。小野派一刀流の祖。伊藤一刀斎に剣術を学び、秘伝を伝授され、徳川秀忠に仕えた。
かたやま‐ひさやす【片山久安】
安土桃山から江戸初期にかけての武術家。片山流(伯耆流)剣道の祖。居合抜きの名人で、豊臣秀次に仕えたが、のち、中国地方を巡遊。生没年未詳。
しばた‐れんざぶろう【柴田錬三郎】
[1917〜1978]小説家。岡山の生まれ。本姓、斎藤。スピード感あふれる文体で、自由な発想の時代小説を数多く執筆。剣豪小説で絶大な人気を集めた。「イエスの裔(すえ)」で直木賞受賞。他に「眠狂四...
すぎうら‐じょうい【杉浦乗意】
[1701〜1761]江戸中期の装剣金工家。信濃の人。通称、仙右衛門。江戸に出て奈良派の門に入る。肉合(ししあ)い彫りを創始し、主に小柄(こづか)を制作した。奈良三作の一人。