とみい‐まさあきら【富井政章】
[1858〜1935]民法学者。京都の生まれ。フランス法学派の中心的存在。民法典起草者の一人。東大教授・貴族院議員・枢密顧問官などを歴任。著「民法原論」など。
とみおか‐たえこ【富岡多恵子】
[1935〜2023]小説家・詩人。大阪の生まれ。本姓、菅(すが)。詩集「返礼」でH氏賞、「物語の明くる日」で室生犀星詩人賞受賞ののち、小説に転じる。「立切れ」で川端康成文学賞受賞。他に「植物祭...
とみおか‐てっさい【富岡鉄斎】
[1837〜1924]日本画家。京都の生まれ。名は猷輔、のち百錬。国学・儒学を修め、幕末は勤皇学者として国事に奔走。維新後は絵画に専念。南画・明清(みんしん)画・大和絵などを研究。水墨画に独自の...
とみざき‐しゅんしょう【富崎春昇】
[1880〜1958]地歌・箏曲(そうきょく)演奏家。大阪の生まれ。本名、吉倉助次郎。富崎宗順に師事。古典曲の演奏家として活躍。「春の江の島」「蓬生(よもぎゆう)」なども作曲。
とみもと‐けんきち【富本憲吉】
[1886〜1963]陶芸家。奈良の生まれ。英国に留学。帰国後、バーナード=リーチらと親交を結ぶ。特に色絵磁器に新境地を開き、白磁・染め付けにもすぐれた。文化勲章受章。
とみもと‐ぶぜんのじょう【富本豊前掾】
[1716〜1764]江戸中期の富本節の太夫。初世。宮古路豊後掾の門人。寛延元年(1748)富本豊志太夫と名のり、独立して富本節を創始。翌年、豊前掾を受領、晩年には筑前掾を再受領した。
とみやす‐ふうせい【富安風生】
[1885〜1979]俳人。愛知の生まれ。本名、謙次。高浜虚子に師事し、「ホトトギス」同人となった。句集「草の花」「松籟(しょうらい)」「古稀春風」など。
ふじかわ‐ゆう【富士川游】
[1865〜1940]医史学者。広島の生まれ。和漢の古医書を収集し、日本の医史学を確立。著「日本医学史」「日本疾病史」など。
ふじたに‐なりあきら【富士谷成章】
[1738〜1779]江戸中期の国学者・歌人。京都の人。皆川淇園(みながわきえん)の弟。号、層城・北辺(きたのべ)。活用の研究・品詞分類などに業績を残す。著「挿頭抄(かざししょう)」「脚結抄(あ...
ふじたに‐みつえ【富士谷御杖】
[1768〜1824]江戸後期の国学者・歌人。京都の人。成章(なりあきら)の長男。名は成寿・成元、のち御杖。号、北辺(きたのべ)。「てにをは」を研究。古事記神話の解釈に新説をたてた。著「古事記灯...