かねまき‐じさい【鐘巻自斎】
江戸初期の剣客。遠江(とおとうみ)の人。名は通家。富田(とだ)勢源に学び、富田流三家の一人。その流儀は鐘巻流とよばれる。弟子に伊藤一刀斎景久がいる。生没年未詳。
きせん【喜撰】
平安初期の歌人。六歌仙の一人。山城の人。古今集に「わが庵(いほ)は都のたつみしかぞ住む世を宇治山と人は言ふなり」の一首がある。歌学書「喜撰式」の著者と伝えられる。生没年未詳。 歌舞伎舞踊。清...
きたお‐しげまさ【北尾重政】
[1739〜1820]江戸中・後期の浮世絵師。江戸の人。北尾派の祖。本姓、北畠。通称、久五郎。美人画・風景画にすぐれ、山東京伝・曲亭馬琴らの戯作の挿絵も多い。書・俳諧もよくした。
ごとう‐じゅあん【後藤寿庵】
江戸時代の武将。本姓、岩淵。ジュアンは洗礼名。伊達政宗に仕え、キリシタンとして奥州で布教活動を行ったが、幕府の禁教政策のため後に追放。灌漑(かんがい)事業にも尽力し、胆沢川から水を引いた寿庵堰(...
ごとう‐みつつぐ【後藤光次】
[1571〜1625]江戸初期の幕府金改め役。本姓は橋本。通称、庄三郎。彫金師後藤徳乗の弟子。徳川家康に仕え、金座を統轄し、金貨の製造や地金・金貨の鑑定などに当たった。
しまづ‐ひさみつ【島津久光】
[1817〜1887]江戸末期の政治家。薩摩(さつま)の人。斉彬(なりあきら)の異母弟。忠義の父。斉彬の死後、子の忠義が藩主となったのちは藩政の実権を握った。藩内尊攘(そんじょう)派を弾圧して公...
しま‐よしたけ【島義勇】
[1822〜1874]江戸末期・明治初期の志士・政治家。佐賀藩士。通称団右衛門。戊辰(ぼしん)戦争で功を立て、秋田県令などを歴任。新政府の政策に反対して帰郷。明治7年(1874)江藤新平らと佐賀...
しみず‐はまおみ【清水浜臣】
[1776〜1824]江戸後期の歌人・国学者。江戸の人。号、泊洦舎(さざなみのや)。村田春海に国学を学び、古典の考証・注釈にすぐれ、王朝的情趣のある歌文を残した。著「泊洦舎文藻」「泊洦舎集」など。
しもこうべ‐ちょうりゅう【下河辺長流】
[1627〜1686]江戸前期の歌人・国学者。大和の人。歌道の伝統主義の打破を主張し、万葉集の注釈・研究に新風を示した。著「万葉集管見」「林葉累塵集」「晩花集」。
しゅ‐しゅんすい【朱舜水】
[1600〜1682]中国、明末清初の儒学者。余姚(よよう)(浙江省)の人。名は之瑜(しゆ)。字(あざな)は魯璵(ろよ)。明王朝復興運動に従ったが失敗。1659年日本に亡命・帰化。徳川光圀(とく...