とさか‐じゅん【戸坂潤】
[1900〜1945]哲学者・評論家。東京の生まれ。新カント学派から転じてマルクス主義哲学を研究し、唯物論研究会を創立、軍国主義に反対した。昭和13年(1938)検挙され、敗戦直前の8月9日に獄...
なかむら‐しんいちろう【中村真一郎】
[1918〜1997]小説家・文芸評論家。東京の生まれ。戦時下に書き綴った「死の影の下に」などで戦後派作家として注目を集める。他に「空中庭園」「四季」四部作など。評伝「頼山陽(らいさんよう)とそ...
なかやま‐ただみつ【中山忠光】
[1845〜1864]幕末の尊攘派公家。天誅組(てんちゅうぐみ)の大和五条挙兵に参加、その首領となったが、事破れて長州に逃れ、暗殺された。
ナトルプ【Paul Natorp】
[1854〜1924]ドイツの哲学者・教育学者。コーエンとともにマールブルク学派の代表者。存在の認識を基礎づける一般論理学を展開。意志の陶冶を重視する社会的教育学を提唱した。著「精密科学の論理的...
ナポレオン【Napoléon】
フランス皇帝。 (〜 Bonaparte)(1世)[1769〜1821]在位1804〜1814、1815。コルシカ島の生まれ。砲兵将校としてフランス革命に参加。イタリア派遣軍司令官として勝利...
なんがく‐えじょう【南岳懐譲】
[677〜744] 中国、唐代の禅僧。慧能に師事。湖南省南岳の般若寺に住み、独自の禅風を広めた。その法系から臨済・潙仰(いぎょう)などの宗派が生まれた。諡号(しごう)、大慧禅師。
ニザーム‐アル‐ムルク【Niẓām al-Mulk】
[1018〜1092]イラン系ムスリムの政治家。セルジュークトルコのスルターンに宰相として仕え、事実上の実権を握った。バグダッドなど各地にニザーミヤ学院を設立、スンニー派の復興に努めた。著「政治...
にしかわ‐すけのぶ【西川祐信】
[1671〜1750]江戸中期の浮世絵師。京都の人。号、自得叟・文華堂など。西川派の祖。初め狩野派を学び、さらに大和絵画法を会得し、折衷した画風を確立。肉筆美人画を得意とした。また、絵本作家とし...
にしやま‐そういん【西山宗因】
[1605〜1682]江戸前期の連歌師・俳人。談林派の祖。肥後の人。名は豊一(とよかず)。別号、西翁・梅翁など。里村昌琢に連歌を学び、主家加藤侯没落後、大坂天満宮の連歌所宗匠となった。俳諧では自...
ニーメラー【Martin Niemöller】
[1892〜1984]ドイツのルター派神学者。第一次大戦に従軍。戦後に神学を学び牧師となる。ナチス政権に抵抗し、告白教会を指導。第二次大戦後は、反戦・平和運動に献身。