みやこ‐の‐よしか【都良香】
[834〜879]平安前期の漢詩人・漢学者。詩文に秀でて名声が高く、文章博士(もんじょうはかせ)となった。漢文集「都氏文集」など。
もり‐かいなん【森槐南】
[1863〜1911]漢詩人。愛知の生まれ。春濤(しゅんとう)の子。本名、公泰。字(あざな)は大来(たいらい)。明治漢詩壇の第一人者といわれた。著「唐詩選評釈」「古詩平仄(ひょうそく)論」「槐南集」。
もりかわ‐きょろく【森川許六】
[1656〜1715]江戸前期・中期の俳人。蕉門十哲の一人。彦根藩士。名は百仲(ももなか)。別号、五老井・菊阿仏。漢詩・絵画に親しみ、北村季吟系の俳諧を学んだが、のち芭蕉に師事。編著「風俗文選」...
もり‐しゅんとう【森春濤】
[1819〜1889]江戸末期・明治初期の漢詩人。尾張の人。槐南(かいなん)の父。名は魯直。字(あざな)は希黄。漢詩の清新な詩風を唱えた。著「春濤詩鈔」。
やながわ‐せいがん【梁川星巌】
[1789〜1858]江戸後期の漢詩人。美濃の人。名は孟緯。字(あざな)は公図。江戸で古賀精里・山本北山に学び、神田に玉池(ぎょくち)吟社を開いた。のち京都に住み、勤王の志士と交わって国事に奔走...
やなだ‐ぜいがん【梁田蛻巌】
[1672〜1757]江戸中期の儒学者。江戸の人。名は邦美(くによし)。字(あざな)は景鸞(けいらん)。山崎闇斎に師事、朱子学を学び、また、仏教・神道・漢詩文にも通じていた。著「蛻巌集」など。
やまのうえ‐の‐おくら【山上憶良】
[660〜733ころ]奈良前期の官人・歌人。大宝2年(702)渡唐し、帰国後、伯耆守(ほうきのかみ)・東宮侍講・筑前守を歴任。思想性・社会性をもつ歌を詠んだ。万葉集に長歌・短歌・旋頭歌(せどうか...
よししげ‐の‐やすたね【慶滋保胤】
[?〜1002]平安中期の文人。本姓、賀茂。字(あざな)は茂能。法名、寂心。菅原文時に師事、漢詩文にすぐれ、源順(みなもとのしたごう)と親交があった。著「池亭記」「日本往生極楽記」など。
よしみね‐の‐やすよ【良岑安世】
[785〜830]平安初期の学者・漢詩人。桓武天皇の皇子。遍昭の父。蔵人頭・右近衛大将などを歴任。藤原冬嗣らと「日本後紀」を撰修、「内裏式」を共撰した。また、滋野貞主(しげののさだぬし)らと「経...
らい‐きょうへい【頼杏坪】
[1756〜1834]江戸後期の儒学者。安芸(あき)の人。春水の弟。名は惟柔(ただなご)。字(あざな)は千祺(せんき)。別号、春草。漢詩・和歌をよくし、また、広島藩の儒官として教育・治政にも功績...