きようら‐けいご【清浦奎吾】
[1850〜1942]政治家。熊本の生まれ。旧刑事訴訟法・保安条例の制定に参画。第二次山県内閣の法相として治安警察法を制定。大正13年(1924)首相に就任したが、護憲三派の攻撃で総辞職。
きりの‐としあき【桐野利秋】
[1839〜1877]軍人。薩摩の人。旧名、中村半次郎。幕末から西郷隆盛の下で活躍。明治維新後陸軍少将になったが、征韓論に敗れて辞職。西南戦争では西郷とともに戦い、城山で戦死。
きりゅう‐ゆうゆう【桐生悠々】
[1873〜1941]ジャーナリスト。石川の生まれ。本名、政次。信濃毎日新聞主筆として乃木希典(のぎまれすけ)の殉死や関東防空大演習を批判。軍の圧力を受けて職を追われた後は、個人誌「他山の石」を...
クザーヌス【Nicolaus Cusanus】
[1401〜1464]ドイツの聖職者・哲学者。枢機卿(すうききょう)。神を矛盾的統一とする「反対の一致」説で知られる。数学や自然科学にも明るかった。著「知ある無知」「カトリック的和合について」な...
くじょう‐よりつぐ【九条頼嗣】
[1239〜1256]鎌倉幕府第5代将軍。在職、1244〜1252。第2代摂家将軍。頼経の長男。父隠退のあと、執権北条経時に擁立されて将軍となったが、職を廃されたのち不遇のうちに没した。
くじょう‐よりつね【九条頼経】
[1218〜1256]鎌倉幕府第4代将軍。在職、1226〜1244。第1代摂家将軍。道家の子。源頼朝の遠縁にあたるため将軍に迎えられたが、北条氏の独裁下で形式上の将軍にすぎず、子頼嗣に将軍職を譲...
くにとも‐とうべえ【国友藤兵衛】
[1778〜1840]江戸後期の科学者・鉄砲鍛冶(てっぽうかじ)。近江(おうみ)の人。名は重恭。号、一貫斎。家は代々、幕府の御用鉄砲鍛冶職。自製の天体望遠鏡で太陽の黒点を観測。また、空気銃・ポン...
くろだ‐きよたか【黒田清隆】
[1840〜1900]政治家。鹿児島の生まれ。戊辰(ぼしん)戦争で官軍参謀として五稜郭(ごりょうかく)を攻撃。明治維新後、北海道開拓長官。日朝修好条規を締結。明治21年(1888)首相に就任、大...
げっしょう【月性】
[1817〜1858]江戸末期の浄土真宗の僧。周防(すおう)妙円寺の住職。字(あざな)は知円。号は清狂。諸国を巡り、志士と交遊、尊王攘夷・海防論を唱えた。「男子志を立てて郷関を出(い)ず」の詩は有名。
さいとう‐まこと【斎藤実】
[1858〜1936]軍人・政治家。海軍大将。岩手の生まれ。海相・朝鮮総督・枢密顧問官を歴任。五・一五事件のあと挙国一致内閣を組織したが、帝人事件によって総辞職。二・二六事件で暗殺された。