ふじわら‐せいか【藤原惺窩】
[1561〜1619]安土桃山・江戸初期の儒学者。播磨(はりま)の人。冷泉(れいぜい)家の出身。名は粛。字(あざな)は斂夫。初め相国寺に入ったが、のち還俗(げんぞく)。朱子学を究め、門人から林羅...
ふじわら‐の‐のぶざね【藤原信実】
[1176〜1265ころ]鎌倉前・中期の宮廷画家・歌人。隆信の子。法名、寂西。似絵(にせえ)の技法を発展させ、「後鳥羽上皇像」「随身庭騎絵巻(ずいしんていきえまき)」「三十六歌仙絵巻」などの作者...
ふじわら‐の‐みちのり【藤原通憲】
[1106〜1160]平安後期の公卿。出家して法号を円空、のち信西(しんぜい)と称し、僧の身で後白河天皇の腹臣として活躍。平治の乱で捕らえられて処刑された。著に「本朝世紀」「法曹類林」などがある。
ふるかわ‐かおる【古川薫】
[1925〜2018]小説家。山口の生まれ。出身地である長州の幕末・維新期を、綿密に集めた史料に基づいて描いた硬派の歴史小説で知られる。「漂泊者のアリア」で直木賞受賞。他に「走狗(そうく)」「暗...
ぶってつ【仏哲】
林邑(りんゆう)国(ベトナム)出身の僧。天平8年(736)インドの婆羅門(バラモン)僧正(菩提僊那(ぼだいせんな))とともに唐を経て来日、大和国大安寺に住した。林邑楽を伝えたという。生没年未詳。
ブルデュー【Pierre Bourdieu】
[1930〜2002]フランスの社会学者。出身階級の差が教育を受ける機会の格差に結びつくという文化的な財の不平等について説明した。また後年は社会運動にも参加し、米国のネオリベラリズムを批判した。...
べんけい【弁慶/辨慶】
[?〜1189]鎌倉初期の僧。幼名、鬼若。号、武蔵坊(むさしぼう)。義経記・吾妻鏡・平家物語などによれば、熊野の別当の子で、兄頼朝と不和になり奥州に落ちる源義経に従い、安宅(あたか)の関で...
ペタン【Henri Philippe Pétain】
[1856〜1951]フランスの軍人・政治家。第一次大戦のベルダンの戦いで国民的英雄となる。1940年に首相となり、ドイツに降伏、ビシー政権を樹立してナチス協力政策を実行。戦後、反逆罪で終身刑。
ほてい【布袋】
[?〜916]中国、唐末の禅僧。名は契此(かいし)。半裸で太鼓腹を出し、日用品を入れた袋と杖(つえ)を持ち、市中を歩いて吉凶や天気を占ったという。弥勒(みろく)の化身ともいわれ、日本では七福神の...
ぼだい‐だるま【菩提達磨】
《(梵)Bodhidharmaの音写》[?〜528]中国禅宗の始祖。インドのバラモンの出身。6世紀初め中国に入り、各地で禅を教えた。少林寺で面壁九年の座禅をしたといわれる。梁武帝との禅問答や、弟...