まつざき‐こうどう【松崎慊堂】
[1771〜1844]江戸後期の儒学者。肥後の人。名は密・復。字(あざな)は明復。別号、益城。江戸に出て林述斎に朱子学を学び、のち、遠江(とおとうみ)掛川藩の教授。蛮社の獄では門弟渡辺崋山の赦免...
まつせ‐せいせい【松瀬青々】
[1869〜1937]俳人。大阪の生まれ。本名、弥三郎。正岡子規の門人。関西俳壇に重きをなした。句集「妻木」「鳥の巣」など。
まつだ‐ぶんこうどう【松田文耕堂】
江戸中期の浄瑠璃作者。大坂の人。通称、和吉。近松門左衛門に師事し、竹本座で活躍。「鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)」「壇浦兜軍記」「ひらかな盛衰記」など合作が多い。生没年未詳。
みずたに‐ふとう【水谷不倒】
[1858〜1943]国文学者。愛知の生まれ。本名、弓彦。東京専門学校卒。近世文学研究の先駆的存在。著作に「近世列伝体小説史」「草双紙と読本の研究」「絵入浄瑠璃史」など。
みと‐こうもん【水戸黄門】
《中納言(唐名が黄門)であったところから》徳川光圀(とくがわみつくに)の通称。 村上元三の歴史小説。の生涯を描く。昭和32年(1957)から昭和37年(1962)にかけて、4部8巻を刊行。
みなもと‐の‐まこと【源信】
[810〜869]平安前期の公卿。嵯峨天皇の皇子。通称、北辺(きたのべ)左大臣。源の姓を賜り、臣籍に降下。応天門の変で嫌疑を受けたが難を免れた。
みなもと‐の‐もろふさ【源師房】
[1008?〜1077]平安中期の公卿。村上天皇の皇子具平(ともひら)親王の子。源の姓を賜り、臣籍に降下。村上源氏の祖。土御門(つちみかど)右大臣と称された。のち太政大臣となったが、即日死去。詩...
みやがわ‐ちょうしゅん【宮川長春】
[1682〜1752ころ]江戸中期の浮世絵師。宮川派の祖。尾張の人と伝える。通称、長左衛門。菱川師宣(ひしかわもろのぶ)・懐月堂安度(かいげつどうあんど)などの影響を受け、肉筆画に専念、艶麗な美...
みやけ‐しょうさい【三宅尚斎】
[1662〜1741]江戸中期の儒学者。播磨(はりま)の人。名は重固。山崎闇斎に学び、佐藤直方・浅見絅斎(あさみけいさい)と並んで崎門(きもん)三傑の一人と称された。のち、京都に私塾を開いて多く...
みやこだゆう‐いっちゅう【都太夫一中】
[1650〜1724]江戸前期の浄瑠璃太夫。初世。京都の人。本願寺派明福寺の住職。還俗して岡本文弥門下の都万太夫に浄瑠璃を学び、のち一中節を創始。以来現在まで一中節都派の家元名となっている。都一中。