トラー【Ernst Toller】
[1893〜1939]ドイツの劇作家。革命運動に参加。表現主義・反戦平和主義の立場から作品を発表。ナチス政権成立後、米国に亡命、のち自殺。作「群集人間」「機械破壊者」など。
トルストイ
《Lev Nikolaevich Tolstoy》[1828〜1910]ロシアの小説家・思想家。人間の良心とキリスト教的愛を背景に、人道主義的文学を樹立。晩年、放浪の旅に出て、病死。小説「戦争...
なかがみ‐けんじ【中上健次】
[1946〜1992]小説家。和歌山の生まれ。故郷の紀州熊野の風土を背景に、複雑な血縁関係の愛憎に生きる人間を描いた作品を発表。「枯木灘」で芸術選奨新人賞を受賞。他に「岬」「地の果て至上の時」など。
ハサン‐バスリー【al-Ḥasan al-Baṣrī】
[642〜728]初期イスラム教の代表的な思想家・説教者。バスラで活躍。人間の自由意志を認め、終末論の立場から、人々の不正を糾弾し、ウマイヤ朝を批判した。
バチェラー【John Batchelor】
[1854〜1944]英国の宣教師・アイヌ研究家。明治10年(1877)来日。64年間、アイヌへの伝道と教育・医療に尽くし、言語学・民俗学の研究に業績を残した。著「蝦英和三対辞書」。
ひらい‐いっかん【飛来一閑】
[1578〜1657]江戸初期の漆工。明(みん)の人で、寛永年間(1624〜1644)日本に帰化。一閑張(いっかんばり)を創始し、子孫も代々その業を継いだ。
ビュヒナー【Georg Büchner】
[1813〜1837]ドイツの劇作家。人間の実存を追求する写実的な作品を書いた。革命運動に加わり、亡命先のスイスで病死。戯曲「ダントンの死」「ウォイツェック」など。ビューヒナー。
ピコ‐デラ‐ミランドラ【Giovanni Pico della Mirandola】
[1463〜1494]イタリアの人文学者・哲学者。中世神学と新プラトン主義との融合を図った。主著「人間の尊厳について」。
ピュロン【Pyrrhōn】
[前360ころ〜前270ころ]古代ギリシャの哲学者。懐疑派の祖。人間の生活理想は心を乱されない静けさ(アタラクシア)にあり、そのためにはあらゆる真偽善悪の判断を中止(エポケー)しなければならない...
フェリーニ【Federico Fellini】
[1920〜1993]イタリアの映画監督。ネオレアリズモ映画の一翼を担い、人間の精神世界を重視して独特の映像を創造した。代表作「道」「甘い生活」「サテリコン」「カサノバ」など。