おさふね‐ながみつ【長船長光】
鎌倉時代の刀工。備前の人。長船派の祖、光忠の子といわれるが、同名が数代続いている。足利将軍の宝刀「大般若長光」の作者とされる。生没年未詳。
おの‐の‐おつう【小野お通】
安土桃山時代の女性。織田信長や豊臣秀吉・秀次らに仕えたという。音曲・書画にすぐれ、浄瑠璃「十二段草子」の作者と伝えられるが、現在では否定されている。生没年未詳。
かくゆう【覚猷】
[1053〜1140]平安後期の天台宗の僧。大納言源隆国の第9子。初名は顕智。園城(おんじょう)寺の覚円に師事し、のち、天台座主(ざす)・大僧正となった。鳥羽離宮内の証金剛院に住したので俗に鳥羽...
かながき‐ろぶん【仮名垣魯文】
[1829〜1894]幕末から明治にかけての戯作者・新聞記者。江戸の人。本名、野崎文蔵。別号、鈍亭など。著に、開化の風俗を描いた「西洋道中膝栗毛」「安愚楽鍋(あぐらなべ)」など。
かねひら【包平】
平安中期の備前の刀工。後鳥羽天皇の蒲穂(がまほ)丸などの作者といわれる。高平・助平とともに世に三平(さんひら)と称された。生没年未詳。
かわたけ‐しんしち【河竹新七】
歌舞伎脚本作者。 (初世)[1746〜1795]幼名、竹三郎。俳号、能進。江戸で活躍し、浄瑠璃・世話物に長じた。作「垣衣恋写絵(しのぶぐさこいのうつしえ)」など。 (2世)河竹黙阿弥の前名。...
かわたけ‐もくあみ【河竹黙阿弥】
[1816〜1893]幕末・明治初期の歌舞伎脚本作者。江戸の人。本姓、吉村。幼名、新七。俳号、其水(きすい)。5世鶴屋南北に入門、勝諺蔵(かつげんぞう)を名のり、のち2世河竹新七を襲名。晩年は古...
かんあみ【観阿弥】
[1333〜1384]南北朝時代の能役者・能作者。観世流の始祖。伊賀の人。名は清次(きよつぐ)。世阿弥の父。大和猿楽(やまとさるがく)に曲舞(くせまい)などの要素を加え、謡を革新して能を大成させ...
かんぜ‐ながとし【観世長俊】
[1488〜1541]室町後期の能役者・能作者。信光の子。通称、弥次郎。作「輪蔵(りんぞう)」「正尊」など。
かんぜ‐のぶみつ【観世信光】
[1435〜1516]室町中期の能役者・能作者。通称、小次郎。音阿弥の子。幼い大夫の後見役として若手を育成、自らワキ役となり、ワキ師の祖といわれる。また、大鼓(おおつづみ)の名手。作「安宅(あた...