なんぽ‐ぶんし【南浦文之】
[1555〜1620]江戸初期の禅僧。日向の人。名は玄昌。島津氏に仕え、薩摩の竜源寺・大竜寺などに住す。「四書集註」などに和訓(文之点)を施したことで知られる。著作に「南浦文集」など。
にちじ【日持】
[1250〜?]鎌倉後期の日蓮宗の僧。駿河の人。六老僧の一人。通称、蓮華阿闍梨(あじゃり)。初め比叡山に学び、のち、日蓮に師事。日蓮の没後、池上本門寺に日蓮像を造立。
にちじゅう【日什】
[1314〜1392]南北朝時代の日蓮宗の僧。会津の人。妙満寺派(今の顕本法華宗)の祖。通称、玄妙阿闍梨(あじゃり)。比叡山で学び天台僧となる。66歳のとき日蓮の著書を読み、日蓮宗に帰した。京都...
にちじょう【日乗】
[?〜1577]戦国時代の僧。出雲朝山郷の人。織田信長の寵を受け、内裏修造の奉行を務めた。キリスト教を排撃し、信長の面前でイエズス会士フロイスと宗論を交えたが敗れたという。
にちぞう【日像】
[1269〜1342]鎌倉後期の日蓮宗の僧。下総(しもうさ)の人。通称、肥後阿闍梨(あじゃり)。日蓮・日朗(にちろう)に師事。京都に入り三度追放されたが、妙顕寺を創建し京都布教の基盤をつくった。...
にちれん【日蓮】
[1222〜1282]鎌倉時代の僧。日蓮宗の開祖。安房(あわ)の人。12歳で清澄寺に入り天台宗などを学び、出家して蓮長と称した。比叡山などで修学ののち、建長5年(1253)「南無妙法蓮華経」の題...
にちろう【日朗】
[1243〜1320]鎌倉時代の日蓮宗の僧。下総(しもうさ)の人。六老僧の一人。号、筑後房。通称、大国阿闍梨(あじゃり)。早くから日蓮に随侍し、のち鎌倉妙本寺・武蔵池上本門寺の主。多くの門弟を育てた。
にっちょう【日頂】
[1252〜1317]鎌倉中期の日蓮宗の僧。駿河の人。通称、伊予阿闍梨(あじゃり)。六老僧の一人。日蓮の没後、下総(しもうさ)真間の弘法寺(ぐほうじ)を管し、のち養父の日常と離別し故郷に退いた。
にっちょう【日朝】
[1422〜1500]室町中期の日蓮宗の僧。伊豆の人。号、行学院。通称、加賀阿闍梨(あじゃり)。比叡山・南都などに学ぶ。寛正元年(1460)身延山第11世を継ぎ、寺境を拡張、制度を整備して身延山...
にんがい【仁海】
[951〜1046]平安中期の真言宗の僧。和泉(いずみ)の人。小野流の始祖。通称、小野僧正・雨僧正。高野山で修行し、京都醍醐寺の元杲(げんごう)に師事、小野に曼荼羅(まんだら)寺(のちの随心院)...