フィルダウシー【Firdausī】
[934ころ〜1025ころ]ペルシアの詩人。ペルシアの伝説・歴史を集大成した長編叙事詩「シャー‐ナーメ(王書)」の作者。
フェヌロン【François de Salignac de La Mothe Fénelon】
[1651〜1715]フランスの思想家・聖職者・小説家。ルイ14世の孫の教育係となり、教材として教訓物語「テレマックの冒険」を書いたが、政治批判的な内容が王の忌諱(きき)に触れて失脚した。
ふじかわ‐ゆう【富士川游】
[1865〜1940]医史学者。広島の生まれ。和漢の古医書を収集し、日本の医史学を確立。著「日本医学史」「日本疾病史」など。
ふじさわ‐しゅう【藤沢周】
[1959〜 ]小説家。新潟の生まれ。書評紙「図書新聞」の編集のかたわら執筆活動を行い、現代の暴力を描く。作家専業となったのち「ブエノスアイレス午前零時」で芥川賞受賞。他に「外回り」「箱崎ジャン...
ふじさわ‐しゅうへい【藤沢周平】
[1927〜1997]小説家。山形の生まれ。本名、小菅留治(こすげとめじ)。不遇な下級武士や市井に生きる庶民を描いた時代小説で大ブームを巻き起こす。特に端正な文体で書かれた人情ものは絶大な人気を...
ふじわら‐の‐しゅんぜい【藤原俊成】
[1114〜1204]平安後期の歌人。名は「としなり」とも。定家の父。法名、釈阿。幽玄体の歌を確立し、王朝歌風の古今調から中世の新古今調への橋渡しをした。後白河院の院宣により、「千載和歌集」を撰...
ふじわら‐の‐すけまさ【藤原佐理】
[944〜998]平安中期の公卿・書家。名は「さり」とも。実頼の孫。三蹟の一人で、その筆跡を佐跡という。遺墨「詩懐紙」「恩命帖」「離洛帖」など。
ふじわら‐の‐ただみち【藤原忠通】
[1097〜1164]平安後期の公卿。忠実の長男。別称、法性寺殿(ほっしょじどの)。摂政・関白。美福門院と結んで父および弟頼長と対立し、保元の乱の原因となった。書にすぐれて、法性寺流の開祖。漢詩...
ふじわら‐の‐ためいえ【藤原為家】
[1198〜1275]鎌倉前・中期の歌人。定家の長男。別称、中院禅師など。法名、融覚。父の歌風を継ぎ、御子左家(みこひだりけ)を確立。阿仏尼はその後妻。「続後撰集」「続古今集」を撰進。歌論書「詠...
ふじわら‐の‐ていか【藤原定家】
[1162〜1241]鎌倉初期の歌人。名は「さだいえ」とも。俊成の子。父のあとを継いで有心(うしん)体の象徴的歌風を確立し、歌壇の指導者として活躍。「新古今和歌集」の撰者の一人。のち「新勅撰和歌...