くにさだ【国貞】
江戸初期の刀工。日向(ひゅうが)の人。本名、藤原国貞。和泉守(いずみのかみ)。京都一条堀川の国広の門人。生没年未詳。
⇒歌川国貞(うたがわくにさだ)
くにさだ‐ちゅうじ【国定忠次】
[1810〜1851]江戸末期の侠客。上野(こうずけ)の国定村の人。本名、長岡忠次郎。賭場(とば)荒らし・関所破りなどの罪で磔(はりつけ)の刑に処せられた。後世、講談・浪曲・芝居などに脚色。国...
くにとも‐とうべえ【国友藤兵衛】
[1778〜1840]江戸後期の科学者・鉄砲鍛冶(てっぽうかじ)。近江(おうみ)の人。名は重恭。号、一貫斎。家は代々、幕府の御用鉄砲鍛冶職。自製の天体望遠鏡で太陽の黒点を観測。また、空気銃・ポン...
くにひろ【国広】
[1531〜1614]安土桃山時代から江戸初期の刀工。日向(ひゅうが)の人。姓は田中。信濃守(しなののかみ)を受領。京都一条堀川に住み、堀川派を立てた。作刀の貫禄と門人の多いことで、新刀界の第一...
くにみつ【国光】
鎌倉後期の刀工。粟田口国綱(あわたぐちくにつな)の子という。通称新藤五。法名、光心。鎌倉に住む。短刀の名人で、太刀は少ない。正宗はその弟子とされる。生没年未詳。
⇒来国光(らいくにみつ)
くにむね【国宗】
鎌倉中期の刀工。備前道宗の孫、初代国真の子。通称備前三郎。京都を経て鎌倉に定住。新藤五国光はその弟子という。生没年未詳。
くまがい‐なおざね【熊谷直実】
[1141〜1208]鎌倉初期の武将。武蔵国熊谷の人。はじめ平知盛に仕えたが、のち源頼朝に仕え、一ノ谷の戦いで平敦盛を討った話は有名。建久3年(1192)所領争いに敗れ、自ら髪を切って法然の門に...
くまざわ‐ばんざん【熊沢蕃山】
[1619〜1691]江戸前期の儒学者。山城の人。名は伯継。字(あざな)は了介(りょうかい)。別号、息游軒。中江藤樹に陽明学を学び、岡山藩主池田光政に仕えた。晩年、政治批判で幕府に疎まれ、幽囚中...
くまの‐でんざぶろう【熊野伝三郎】
江戸後期の大道商人。熊皮の袖無しを着て、熊の脂から作ったという膏薬を売った。生没年未詳。
くめ‐の‐へいない【久米平内/粂平内】
江戸初期の伝説的人物。九州の人。本名、兵藤長守。江戸に出て千人斬りの願を起こしたが、悔い改めて、自らの像を刻んで浅草寺(せんそうじ)仁王門外に置き、通行人に踏みつけさせたという。のち、「踏みつけ...