おおしこうち‐の‐みつね【凡河内躬恒】
平安前期の歌人。三十六歌仙の一人。歌合わせ・歌会・屏風歌(びょうぶうた)に作品が多い。古今集撰者の一人。家集に「躬恒集」がある。生没年未詳。
おおたがき‐れんげつ【大田垣蓮月】
[1791〜1875]江戸後期の女流歌人。京都の人。名は誠(のぶ)。夫の没後、尼となり、法名蓮月を名乗る。陶器を作り、自詠の歌を書いて生活の資としたという。歌集「海人(あま)の刈藻(かるも)」が...
おおた‐どうかん【太田道灌】
[1432〜1486]室町中期の武将。名は資長(すけなが)。上杉定正の執事となり、江戸城を築城。兵法に長じ、和漢の学問や和歌にもすぐれた。
おおた‐なんぽ【大田南畝】
[1749〜1823]江戸後期の狂歌師・戯作者。江戸の人。名は覃(たん)。別号は蜀山人(しょくさんじん)・四方赤良(よものあから)。有能な幕臣でもあり、広く交遊をもち、天明調狂歌の基礎を作った。...
おおた‐みずほ【太田水穂】
[1876〜1955]歌人。長野の生まれ。俳諧の要素を短歌に導入し、象徴の歌風を開いた。歌集に「冬菜」「螺鈿(らでん)」、研究書に「芭蕉俳諧の根本問題」など。
おおつか‐くすおこ【大塚楠緒子】
[1875〜1910]歌人・小説家。東京の生まれ。本名、久寿雄(くすお)。美学者大塚保治の妻。著作に与謝野晶子の「君死にたまふこと勿(なか)れ」と並称される厭戦詩「お百度詣」、小説「晴小袖」「空...
おおつ‐の‐おうじ【大津皇子】
[663〜686]天武天皇の第3皇子。文武にすぐれ太政大臣となった。草壁皇子とともに皇位継承の候補とされたが、天武天皇の没後、謀反の疑いで捕らえられて自害させられた。詩歌は懐風藻・万葉集に収載。...
おおとも‐の‐くろぬし【大友黒主/大伴黒主】
平安前期の歌人。六歌仙の一人。近江の人。歌は古今集・後撰集に収載。謡曲・歌舞伎などの題材となっている。生没年未詳。
おおとも‐の‐たびと【大伴旅人】
[665〜731]奈良時代の歌人。家持の父。征隼人持節使(せいはやとじせつし)・大宰帥(だざいのそち)をへて大納言。文武にすぐれ、漢詩・和歌は懐風藻・万葉集に収載。
おおとも‐の‐やすまろ【大伴安麻呂】
[?〜714]天武から元明朝にかけての武臣。大伴旅人の父。壬申(じんしん)の乱で功績を立て、大納言・大将軍となった。和歌3首が万葉集に収載。