ヘラクレイトス【Hērakleitos】
[前540ころ〜前480ころ]古代ギリシャの哲学者。万物は「ある」ものではなく、反対物の対立と調和によって不断に「なる」ものであり、その根源は火であると主張した。その学説は、万物流転説とよばれる。
ヘルダー【Johann Gottfried von Herder】
[1744〜1803]ドイツの哲学者・文学者。自然、感情、民族的個性の尊重を説き、シュトゥルム‐ウント‐ドラング運動に影響を与えた。著「新ドイツ文学断想」「言語の起源についての論考」「人類歴史哲...
ベルクソン【Henri Bergson】
[1859〜1941]フランスの哲学者。近代の自然科学的・機械的思考方法を克服、内的認識・哲学的直観の優位を説き、生命の流動性を重視する生の哲学を主張。1928年ノーベル文学賞受賞。著「創造的進...
べんけい【弁慶/辨慶】
[?〜1189]鎌倉初期の僧。幼名、鬼若。号、武蔵坊(むさしぼう)。義経記・吾妻鏡・平家物語などによれば、熊野の別当の子で、兄頼朝と不和になり奥州に落ちる源義経に従い、安宅(あたか)の関で...
ベンヤミン【Walter Benjamin】
[1892〜1940]ドイツの思想家・評論家。ユダヤ神秘思想とマルクス主義とを背景とする独得の思想を展開し、神秘的洞察力に満ちた多くのエッセーを書いた。1933年ナチスに追われてフランスに亡命、...
ほうじょう‐ときまさ【北条時政】
[1138〜1215]鎌倉幕府初代執権。在職1203〜1205。源頼朝の妻政子の父。通称、四郎。頼朝の挙兵を助け、鎌倉幕府創業に貢献。頼朝死後、2代将軍頼家を謀殺して実朝を擁立、初代執権として幕...
ほうじょう‐まさこ【北条政子】
[1157〜1225]源頼朝の正室。頼家・実朝の母。時政の長女。頼朝の死後尼となり、初め頼家、のち実朝を将軍としてその後見となった。実朝暗殺後は京都から九条頼経を4代将軍に迎え、執権政治を確立...
みうら‐よしあき【三浦義明】
[1092〜1180]平安後期の武将。相模の人。三浦郡の豪族で、源頼朝の挙兵に呼応して子の義澄らを遣わしたが、自らは平氏側の畠山重忠らに攻められ、衣笠城で戦死。
みなもと‐の‐ありひと【源有仁】
[1103〜1147]平安後期の公卿・歌人。後三条天皇の孫。源氏の姓を賜り、臣籍に降下、花園左大臣と称される。詩歌・書に通じた。日記「園槐記」、有職故実書「春玉秘抄」。
みやず‐ひめ【宮簀媛】
日本武尊(やまとたけるのみこと)の妃。尾張の豪族の娘。日本武尊は東征の帰途、媛を娶(めと)って草薙剣(くさなぎのつるぎ)を預けた。尊の死後、媛はこの剣をまつって社を建て、熱田神宮の起源をなしたという。