ちょう‐さんしゅう【長三洲】
[1833〜1895]幕末・明治の漢学者・書家。豊後(ぶんご)の人。名は炗(ひかる)。字(あざな)は世章。奇兵隊に参加。維新後は文部大丞・文部省学務局長・東宮侍書などを歴任。漢詩・南画にもすぐれ...
ちょうせい【長勢】
[1010〜1091]平安中期の仏師。定朝(じょうちょう)の弟子で円派の祖。法勝寺の造仏の功で仏師として初めて法印に叙せられた。広隆寺の日光・月光菩薩、十二神将像が現存。
ながい‐うた【長井雅楽】
[1819〜1863]江戸末期の長州藩士。名は時庸(ときつね)。開国・公武合体を建言して藩是として採用されたが、尊攘派の台頭により失脚、切腹を命ぜられた。
ながい‐うんぺい【長井雲坪】
[1833〜1899]江戸末期・明治の文人画家。越後の生まれ。名は元。通称、元次郎。水墨山水画にすぐれた。
ながい‐ひょうすけ【長井兵助】
江戸時代の歯医者。代々浅草蔵前に住み、歯の治療のかたわら大道で居合抜きを見せて人を集め、家伝の歯磨きや陣中膏蟇(がま)の油を売った。
ながくぼ‐せきすい【長久保赤水】
[1717〜1801]江戸中期の地理学者。常陸(ひたち)の人。名は玄珠。水戸藩の侍講となり、「大日本史」地理志の編纂(へんさん)に加わる。「日本輿地路程全図」などの地図を作成した。
ながみつ【長光】
鎌倉中期から後期の刀工。備前の人。光忠の子。足利将軍の宝刀「大般若長光」ほか多くの名刀を作り、長船(おさふね)派の名声を確立。生没年未詳。
ながよ‐せんさい【長与専斎】
[1838〜1902]医者。肥前の生まれ。緒方洪庵に師事。長崎でポンペに西洋医学を学び、のち長崎医学校長となる。岩倉遣欧使節に随行し、帰国後、文部省医務局長・東京医学校長を歴任し、衛生行政を確立。
ながよ‐またろう【長与又郎】
[1878〜1941]医学者。東京の生まれ。専斎の三男。ドイツに留学。恙虫(つつがむし)病リケッチアの発見者の一人。心臓・肝臓の病理学の権威。東大総長などを歴任。
ながよ‐よしろう【長与善郎】
[1888〜1961]小説家・劇作家。東京の生まれ。専斎の五男。「白樺」同人。個性の葛藤を描いた作品が多い。小説「青銅の基督」「竹沢先生と云ふ人」、戯曲「項羽(こうう)と劉邦(りゅうほう)」、自...