1. 薄く平たく小さいもの一つ。ひとひら。「—の花びら」

  1. 全体から切り取られた一部分。ひときれ。「—の肉」

  1. ほんの少し。ごくわずか。「—の誠意も感じられない」

  1. 片側。一方。

  1. 一つの辺。多角形の辺の一つ。

[名](スル)すっかり変わること。また、変えること。「態度が—する」
  1. 一回。一度。「—乗ってみたい」→一遍に

  1. ひとわたり。一部始終。

    1. 「理趣分をこそ—読み侍りしか」〈発心集

  1. (名詞の下に付き、接尾語的に用いて)表面のみで、内実のこもらないさまを表す。「通り—のあいさつ」「義理—」

  1. 一つの文章・詩歌。また、ひとまとまりの書物。「—の詩」

  1. 小説論文などで、内容区分した最初のひとまとまり。

[名・形動ナリ]

  1. 一方にかたよること。また、そのさま。

    1. 「—の我執によりて朝恩をもかへり見ず」〈折たく柴の記・下〉

  1. 気持ちがある物事一つに向かうこと。いちずなさま。

    1. 「—に思ひ切って鎌倉中にたてこもる」〈太平記・一九〉

  1. (接尾語的に用いて)ひたすらそのことに心を向けるさまを表す。「正直—」

    1. 読書—の学者になって居たい」〈福沢福翁自伝

出典:青空文庫

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。