- 「漁夫は此時—して走り避ることさえも得ならず」〈永峰秀樹訳・暴夜物語〉
こりつご【孤立語】
言語の類型的分類の一。単語は実質的意味だけをもち、それらが孤立的に連続して文を構成し、文法的機能は主として語順によって果たされる言語。中国語・チベット語・タイ語など。→屈折語 →膠着語 (こうちゃくご) →抱合語
こりつしゅぎ【孤立主義】
1 他国と同盟関係にも入らず、国際組織にも加入せずに孤立を保持する外交上の主義。19世紀末ごろまでの米国の外交政策の伝統をいう。→モンロー主義 2 周囲から孤立して独自性を守ろうとする主義。「クラス内で—を守る」
こりつは【孤立波】
単独の山または谷だけが波形を変えず一定の速度で伝播する波。19世紀に英国の技術者J=S=ラッセルが水面に生じた局所的な波が伝播する現象を観察し、孤立波と名付けた。粒子のように振る舞う孤立波は特にソリトンという。
出典:青空文庫
・・・して、私は望んで僻境孤立の、奥山家の電信技手に転任されたのです。・・・ 泉鏡花「革鞄の怪」
・・・ら次第に政友と離れて孤立し、頼みになる腹心も門下生もなく、末路寂・・・ 内田魯庵「三十年前の島田沼南」
・・・なれば自分は全たくの孤立。母の秘密を保つ身は自分自身の秘密に立籠・・・ 国木田独歩「酒中日記」