しず・める〔しづめる〕【沈める】

の解説

［動マ下一］［文］しづ・む［マ下二］《「静める」と同語源》

1. １ 沈むようにする。沈ませる。「敵の旗艦を—・める」「魚礁を—・める」⇔浮かべる。

1. ２ 下の物にめり込ませる。「ソファーに深々とからだを—・める」

1. ３ 不幸な境遇、望ましくない状況などに陥らせる。「苦界に身を—・める」

1. ４ ボクシングで、相手を打ち倒して立てなくする。「挑戦者をマットに—・める」

1. ５ ゴルフで、球を穴に入れる。

1. ６ 質に入れる。

   1. 「初鰹の身代はりに—・めておいた袷」〈黄・造化夢〉

しず・める〔しづめる〕【静める／鎮める】

の解説

［動マ下一］［文］しづ・む［マ下二］《「沈める」と同語源》

1. １ 物音や声を小さくさせる。静かにさせる。「場内を—・める」「鳴りを—・める」

1. ２ 勢いをそぐ。「火事を—・める」「波を—・める」

1. ３ 騒動や混乱をおさめる。「暴動を—・める」

1. ４ からだの痛み・症状や気持ちの乱れなどを落ち着かせる。「せきを—・める薬」

1. ５ 神霊を安置する。鎮座させる。また、霊魂などを落ち着かせる。「神を—・める社」「御霊 (みたま) を—・める」

1. ６ 寝しずまらせる。

   1. 「夜深きほどに人を—・めて出で入りなどし給へば」〈源・夕顔〉

[補説]3・4・5は多く「鎮める」と書く。

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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