位が付く
その地位にふさわしい威厳がそなわる。
位人臣を極める
臣下として最高の地位につく。「太政大臣にて—・むべし」〈源・澪標〉
くらいだおれ【位倒れ】
地位の高さに見合うだけの実質がないこと。くらいだおし。
くらいづけ【位付け】
1 等級や順序をつけること。品定め。 2 数の位を決めること。位取り。 3 近世、田畑の等級を定めたこと。それに応じて納税規準を定めた。 4 近世、役者評判記に用いられた歌舞伎役者の技芸に対する等級づけ。上上吉・上上・上・中など。 5 連歌・連句の付合 (つけあい) 手法の一。前句に表現された人物や事物の品位を見定めて、それに対応する付句をつけること。特に、蕉風で用いられた。
くらいどり【位取り】
1 算数やそろばんで、数の位を定めること。「—をまちがえる」 2 物事の等級や優劣・品位などを定めること。 3 将棋で、歩 (ふ) を五段目まで突き進め、敵陣を圧迫すること。
くらいぬすびと【位盗人】
それにふさわしい才能や実力もないのに高位高官にある者をののしっていう語。
くらいのやま【位の山】
1 帝王の位の抜き出たさまを山にたとえていう語。「すべらぎの—の小松原今年や千代のはじめなるらん」〈続古今・賀〉 2 「くらいやま」に同じ。「こ紫たなびく雲をしるべにて—の峰をたづねむ」〈拾遺・雑賀〉
くらいまけ【位負け】
[名](スル) 1 相手の地位や品位などに圧倒されて力を出せないこと。「戦う前から—していた」 2 実力以上の地位にいるために、かえって苦しむこと。「肩書きに—する」
くらいやま【位山】
位が上がっていくのを、山を登るのにたとえた語。位の山。「八十坂 (やそざか) を越えよと切れる杖なればつきてをのぼれ—にも」〈落窪・三〉
くらいろん【位論】
天皇の位を得ようとして争うこと。