[補説]2から派生して、表現をあいまいにするためやぼかすために付ける、意味のない語としても用いる。「お料理のほうをお持ちしました」「お荷物のほう、お預かりします」
1990年代半ばくらいから若者の間にはやりだした。多用する話し方を「ほう弁」という。→とか →的
1 方向。方角。方位。「西の―」「駅の―へ歩く」「声のする―を見る」「九州の―に行く」
2 部門・分野を漠然と指す語。その方面。また、指し示すものをあいまいにするために使う語。「将来音楽の―へ進みたい」「その―では有名な人だ」「父は防衛省の―に勤めています」「近ごろおうちの―はいかがですか」「薬の効果の―はいかがなものでしょう」
3 二つ以上あるもののうちの一つをとりあげてさす語。「黒い―が好きだ」「もっと味を濃くした―がいい」「こちらの―が悪かった」
4 どちらかといえばこちらだという部類。「性質は臆病な―だ」