《「かりな」の転「かんな」の撥音無表記》漢字に基づいて作られ、用いられるようになった、日本語独特の音節文字一般には片仮名平仮名をさすが、広義には万葉仮名を含めてもいう。→真名 (まな) 

[終助]《係助詞「か」の文末用法+終助詞「な」から》体言・活用語の連体形に付いて、感動詠嘆を表す。…だなあ。
  • 「人の心は愚かなるもの—」〈徒然・八〉
「病雁の夜さむに落ちて旅寝—/芭蕉」〈猿蓑
[補説]上代の「かも」に代わり、中古以降に用いられた。近世以降は、連歌・俳諧の切れ字として用いられ、現代語でも和歌俳句などによく用いられる。
連語《終助詞「か」+終助詞「な」》文末にあって、名詞および名詞的な語、動詞・形容詞の連体形などに付く。
  1. 念を押したり、心配したりする気持ちを込めた疑問の意を表す。「うまく書ける—」「君一人で大丈夫—」

  1. 自分自身に問いかけたり、自分自身の意志確認したりする意を表す。「あれはどこにしまった—」「勉強でもする—」

  1. (「ないかな」の形で)願望の意を表す。「だれか代わりに行ってくれない—」「早く夜が明けない—」

  1. 理解できない、納得いかないという意を表す。「先輩に対してあんな口のきき方する—」

[補説]近世以降の用法

出典:青空文庫

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