こきんぐみ【古今組】
箏曲 (そうきょく) で、幕末に名古屋の2世吉沢検校が、古今集の和歌数首を組み合わせて作曲した「千鳥の曲」「春の曲」「夏の曲」「秋の曲」「冬の曲」の5曲の総称。三味線から離れた純箏曲を意図したもので、古今調子という雅俗折衷の調弦を用いる。
こきんちょう【古今調】
古今集にみられる特徴的な歌のよみぶりや歌の調子。理知的、観念的な内容で、優美・繊細なよみぶりが目立つ。七五調・三句切れを主とし、掛け詞・縁語などを多用する。
こきんでんじゅ【古今伝授】
中世、古今集の難解な語句の解釈などを、秘伝として師から弟子に伝授したこと。東常縁 (とうつねより) から宗祇 (そうぎ) に伝えられたのが始まりで、以後、堺・奈良・二条の各伝授に分かれた。三木・三鳥などの秘事が有名。
出典:青空文庫
・・・答 予の交友は古今東西にわたり、三百人を下らざるべし。その著名な・・・ 芥川竜之介「河童」
・・・藤沢さん、高田さん、古今書院主人などが車座になって話していた。あ・・・ 芥川竜之介「島木赤彦氏」
・・・食べたら古今の珍味だろう、というような話から、修善寺の奥の院の山・・・ 泉鏡花「半島一奇抄」