ベルギー東部、リンブルフ州の都市。フランス語名トングル。ガリア戦争中の紀元54年に、ガリアのエブロネス族の長アンビオリクスが、カエサル率いるローマ軍に勝利した地として知られ、マルクト広場にアンビオリクスの銅像が建つ。トゥルネーとともに、古代ローマが同国に築いた最古の都市の一つであり、ガロロマン博物館に発掘品などが展示されている。13世紀に創設されたベギン会の都市型の修道院があり、1998年に「フランドル地方のベギン会修道院群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録。また、16世紀建造の聖母大聖堂の鐘楼が、1999年に「ベルギーとフランスの鐘楼群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。