櫓を上げる
1 櫓を設ける。 2 芝居・相撲などのための場所を設け興行を始める。
やぐらおとし【櫓落(と)し】
1 要塞 (ようさい) の櫓を突き崩すのに用いる柄の長い槍 (やり) 。長柄の槍。 2 男子の髪の結い方の一。もと幕内力士の結ったもので、鬢 (びん) ・髱 (たぼ) を十分に張り出したもの。
やぐらがこい【矢倉囲い/櫓囲い】
将棋で、囲いの陣形の一。自陣内で王将を金将・銀将などで囲んで守る形。その形を櫓にたとえていい、金矢倉・銀矢倉・総矢倉などがある。
やぐらごたつ【櫓炬燵】
木で組んだ枠の上に布団を掛けた炬燵。
やぐらした【櫓下】
1 《江戸時代、劇場の櫓の下に、その名を書いた看板を掲げたところから》人形浄瑠璃で、紋下 (もんした) のこと。また、歌舞伎で、座頭 (ざがしら) や一座の代表的な俳優。 2 江戸の深川にあった私娼窟 (ししょうくつ) 。近くに火の見櫓があったのでいう。
やぐらだいこ【櫓太鼓】
相撲場または昔の劇場で、開場や閉場を知らせるために櫓の上で打つ太鼓。
やぐらどけい【櫓時計】
機械部が火の見櫓のような四角い台の上に置かれ、台の中に下げられた重錘 (じゅうすい) を動力として動く置時計。最も初期の和時計。
やぐらなげ【櫓投げ】
相撲の手の一。四つに組んだ体勢からさらに踏み込み、相手の内股 (うちまた) を自分の片股 (かたもも) にのせてはね上げ、つりぎみに振り回して投げる。上手をひいた側の足で投げるのが上手櫓。差し手の側の足で投げれば下手櫓。
やぐらぬき【櫓貫】
《「貫」は柱と柱の間を横につらぬく材》くさびのように双方から斜めに打ち込んだ貫。
やぐらねぎ【櫓葱】
ネギの変種。晩春、茎を数十センチ伸ばして花を球状につけ、この花の幾つかが鱗茎 (りんけい) に変わって子ネギとなって伸び、その上に孫ネギができる。地上に倒れると根を出して増える。北陸・東北地方で栽培。さんがいねぎ。