出典:gooニュース
首里城地下の第32軍司令部壕、「第1坑口を確定」 トロッコのレールも出土 沖縄県の発掘調査
沖縄県は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦を指揮した日本軍の拠点として、首里城地下に築かれた第32軍司令部壕の保存・公開に向けた調査で第1坑口(こうぐち)の位置を確定したと発表した。 未発掘区間の調査も行い、第1坑道中心部の存在とその位置も初確認した。第5坑口付近ではトロッコのレールが出土した。
「第1坑口」の位置特定 首里城地下に構築された第32軍司令部壕 沖縄県の調査で坑木など発見
また、首里城の南にある「第5坑口」の試掘では、司令部壕の構築時に使用されたとみられるトロッコのレールが出土。その他、首里城の「木曳門(こびきもん)」付近で実施したボーリング調査では、米軍の調査資料でしか確認されていなかった壕の中枢部で第1坑道の位置も確認できた。
坑口の位置など確認=首里城の旧日本軍地下壕―沖縄
沖縄県は23日、首里城(那覇市)の下にある旧日本陸軍第32軍司令部の地下壕(ごう)の発掘調査結果を発表した。壕の出入り口である坑口の正確な位置や、中枢部の坑道などの関連遺構を新たに確認。県は2025年度以降に地下壕を保存・公開する方針で、今後も調査を進める。 発掘調査では、経年により土に埋もれた第1坑口と第5坑口の表土を除去し、当時の床面や柱などの遺構を確認した。
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