りんき‐おうへん【臨機応変】例文一覧 4件

  1. ・・・ 同じ傘の中の女は土地の者だが、臨機応変の大阪弁も使う。すると、客は、「そや、昔の友達や」 ――と知られて女の手前はばかるようなそんな安サラリーマンではない。この声にはまるみがあった。そんな今の身分かと、咄嗟に見てとって、易者は・・・<織田作之助「雪の夜」青空文庫>
  2. ・・・目にいたりては、一年農作の飢饉にあえば、これを救うの術を施し、一時、商況の不景気を見れば、その回復の法をはかり、敵国外患の警を聞けばただちに兵を足し、事、平和に帰すれば、また財政を脩むる等、左顧右視、臨機応変、一日片時も怠慢に附すべからず、・・・<福沢諭吉「政事と教育と分離すべし」青空文庫>
  3. ・・・しかれども球戯は死物にあらず防者にありてはただ敵を除外ならしむるを唯一の目的とするをもってこれがためには各人皆臨機応変の処置を取るを肝要とす。防者は皆打者の球は常に自己の前に落ち来る者と覚悟せざるべからず。基人は常に自己に向って球を投げらる・・・<正岡子規「ベースボール」青空文庫>
  4. ・・・ 天皇に、拒否権の無いことを明示していないのは、臨機応変的解釈の危険がある。ところが、この頃自由党は、却って天皇に拒否権を与えようと大いに努力している。その自由党の鳩山一郎氏は、日本を救う人民戦線は拒絶して、反共戦線というものを宣言した・・・<宮本百合子「矛盾とその害毒」青空文庫>