あん‐ぜん【暗然/×黯然/闇然】 の意味

  1. [ト・タル][文][形動タリ]
  1. 悲しみ、絶望などで心がふさぐさま。気落ちするさま。
  1. 暗いさま。黒いさま。また、はっきりしないさま。
    • 「沖より来る響、―として湧く力」〈犀星・十月のノオト〉
  • あん‐ぜん【暗然/×黯然/闇然】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・私は坂田の胸中を想って暗然とした。

      織田作之助「勝負師」

    • ・・・私はこれをきき、そしていま、単身よく障碍を切り抜けて、折角名人位挑戦者になりながら、病身ゆえに惨敗した神田八段の胸中を想って、暗然とした。

      織田作之助「東京文壇に与う」

    • ・・・友達が連れて帰ってくれたのだったが、その友達の話によると随分非道かったということで、自分はその時の母の気持を思って見るたびいつも黯然となった。

      梶井基次郎「泥濘」