もんぜつびゃくじ【悶絶躄地】
非常な苦しみの形容。立っていることができないほど悶もだえ苦しんで、転がってはいずり回ること。▽「悶絶」は悶え苦しんで意識を失うこと。苦しんで気絶すること。「躄地」は両足で立つことができず、地をはうこと。「悶絶もんぜつして地ちを躄いざる」と訓読する。
ゆいがどくそん【唯我独尊】
この世で、自分ほど偉いものはいないとうぬぼれること。釈迦しゃかが生まれたときに七歩歩き、一方で天を指し、他方で地を指して唱えたという言葉と伝えられる。この世の中で自分より尊いものはいないという意味。▽「天上天下てんげ唯我独尊」の略。「唯我」はただ自分のみということ。「独尊」は自分だけが一人尊いということ。
りゅうこうかがい【柳巷花街】
酒色を供することを職業とする遊郭・色町のこと。▽「柳巷」は柳の木を並べて植えてある街路のこと。「花街」は花の咲いている街を指した。昔、色町には多く柳や花が植えられていたとも、艶なまめかしい遊女を柳や花にたとえたともいわれる。「花柳」は、この語の略。「花街柳巷かがいりゅうこう」ともいう。