あうんのいき【阿吽之息】
吐く息と吸う息。複数の人が共同で作業をするときのお互いの微妙な調子。またそのとき、気持ちが通じ合い、ぴったりと息があうこと。
あおいきといき【青息吐息】
非常に困ったときや、きわめて苦しいときに発する元気のないため息。また、そのようなときの状態をいう。大きな心労・苦労があるとき、心身ともに疲れ果て、苦しそうな息づかいをすることから。▽「青息」は苦しいときの息。青ざめて息を吐くからとも、大息おおいきの転からともいう。「吐息」はため息。「―息」の熟語を重ねることで語調を整え、意味を強めたもの。
いわとけいき【岩戸景気】
昭和33年(1958)7月から、昭和36年(1961)12月まで、42か月間続いた景気拡大期の呼び名の一。神武景気を上回るところから、天の岩戸以来という意味で名づけられた。第四循環の拡張期に当た...
えいごうかいき【永劫回帰】
宇宙は永遠に循環運動を繰り返すものであるから、人間は今の一瞬一瞬を大切に生きるべきであるとする思想。生の絶対的肯定を説くニーチェ哲学の根本思想。▽ドイツ語ewigewiederkunftの訳語。
えこひいき【依怙贔屓】
特に一方に心をかたむけ公平でないこと。また、好きなほうにだけ心を寄せ、肩入れすること。▽「依怙」は本来は頼る意であるが、わが国では不公平の意にもなる。「贔屓」はもと「ひき」と読み、盛んに力を用いて努力すること。転じて、特に目をかけて引き立てること。「贔」を「ひい」と読むのは「ひ」の長音化したもの。
せいかんせいき【誠歓誠喜】
まことに喜ばしい意。臣下が天子に奉る文書に用いる言葉。▽「歓喜」のそれぞれに「誠」を重ねて、最高の喜びを表す。
せきりせいき【隻履西帰】
達磨だるまが片方の草履を手に持って、西方の国に帰ったという故事。▽「隻履」は一対あるうちの一方の草履の意。「隻履せきり西にしに帰かえる」と訓読する。
ちょしていき【佇思停機】
思いわずらい、心の働きを止めてしまうこと。▽仏教語。「佇思」は立ち止まって思いわずらうこと。「機」は心の働き。「佇たたずみて思おもい、機きを停とどむ」と訓読する。
ふくざつかいき【複雑怪奇】
事情などが込み入っていて、怪しく不思議なさま。▽「怪奇」は怪しく不思議なさま。
ぼくしゅせいき【墨守成規】
従来の旧弊なしきたり・習慣などを改めようとせずに、かたくなに守ろうとすること。