こうせきゆうめい【考績幽明】
成績を審査して暗愚な者を退け、賢明な者を昇進させること。▽「考績」は官吏の成績を調べること。「幽明」は暗愚と賢明のこと。「幽」は暗い意。古代中国では三年に一度諸官の成績を調べ、それを三度(合計九年)調べて暗愚な者を退け、賢明な者を昇進させたという。
こうてんとだ【向天吐唾】
人に害を与えようとすると、逆に自分がその害を受けることになることのたとえ。
こうとうせつじ【交頭接耳】
ひそひそ話をすること。内緒話のこと。▽「交頭」は頭を近づける、頭を寄せ合う意。「接耳」は口を耳に近づけて話すこと。「頭あたまを交まじえ耳みみを接せっす」と訓読する。
こうどうきちにち【黄道吉日】
すべてのことをするのによい日。日柄のよい日。星占いの説で、青竜・明堂など六辰りくしん(六つの星で吉の神)が当たる日をいい、何をするにも吉であるとされる。わが国の陰陽道おんようどうでもいう。▽「黄道」は地球から見て、太陽が運行するように見える軌道。「吉日」は「きちじつ」「きつじつ」「きつにち」とも読む。略して「黄道日こうどうじつ」ともいう。
こぶげきれい【鼓舞激励】
大いに励まし奮い立たせること。励まし元気づけること。▽「鼓舞」は鼓つづみを打って舞う意。転じて、励まし勢いづけること。「激励」も励まし奮い立たせること。
ごうだんいはく【強談威迫】
自分の要求に従わせようと、相手方に対し強引に談判して脅すこと。▽「強談」は強引に話をつけること。強談判こわだんぱん。「威迫」は乱暴な言葉や動作で相手を脅して無理に従わせようとする意。
ごえつどうしゅう【呉越同舟】
仲の悪い者同士や敵味方が、同じ場所や境遇にいること。本来は、仲の悪い者同士でも同じ災難や利害が一致すれば、協力したり助け合ったりするたとえ。▽「呉」「越」はともに中国春秋時代の国名。父祖以来の因縁の宿敵同士で、その攻防戦は三十八年に及んだという。
ごかのあもう【呉下阿蒙】
いつまでたっても、全く進歩のないつまらない人のたとえ。また、無学な人のたとえ。呉の蒙さんの意から。▽「呉下」は呉の国の中。呉の地方にいる意。「阿」は相手を親しみを込めて呼ぶのに名前の上につける接頭語。「阿蒙」は蒙さんの意。ここでは中国三国時代呉の孫権そんけんに仕えた呂蒙りょもうのこと。「旧きゅう阿蒙」ともいう。
ごたいとうち【五体投地】
両肘ひじ両膝ひざと頭を地面につけて行う拝礼。全身を地に投げ伏してうやうやしく行う最高の拝礼。▽仏教語。「五体」は頭と両手・両足の意。全身。
さいごつうちょう【最後通牒】
交渉相手に対して示す最後の要求・提案のこと。相手が要求を受け入れない場合は、交渉を打ち切り、実力行使に出ることを述べる外交文書。普通、二四時間または四八時間の期限をつける。