だんがんのち【弾丸之地】
きわめて狭い土地のたとえ。
だんぱつぶんしん【断髪文身】
野蛮な風習のこと。▽「断髪」は髪を短く切ること。「文身」は刺青いれずみのこと。古代中国の呉越ごえつ一帯の風習。
ちぎょろうちょう【池魚籠鳥】
不自由な身の上・生活のこと。また、宮仕えのこと。▽「池魚」は池の中の魚。「籠鳥」は籠かごの中の鳥。
ちくしつどうぼう【築室道謀】
余計な意見ばかり多くてまとまらず、物事がなかなか完成しない、また、結局失敗することのたとえ。▽「築室」は家を建てること。「道謀」は道を行き来する人に相談すること。家を建てようとして道行く人に相談していると、いろいろな意見があって一定の見解がなく、決着できないことから。
ちくとうぼくせつ【竹頭木屑】
役に立たないもののたとえ。また、細かなもののたとえ。転じて、つまらないものでも、何かで役に立つかもしれないから粗末にしないこと。廃物利用すること。▽「竹頭」は竹の切れはし。「木屑」は木のくず。
ちみもうりょう【魑魅魍魎】
人に害を与える化け物の総称。また、私欲のために悪だくみをする者のたとえ。▽「魑魅」は山林の気から生じる山の化け物。「魍魎」は山川の気から生じる水の化け物。
ちゅうげんちくろく【中原逐鹿】
群雄が相争って、天子の位を奪おうとすること。転じて、有力者がある地位をめぐって相争うことのたとえ。
ちゅうさんしゃかい【鋳山煮海】
山の銅を採掘して銭を鋳、海水を煮て塩を造る意。山海の産物が豊富であること。また、多くの財貨をたくわえるたとえ。自然の資源を開発することに長たけているたとえにも用いる。▽「鋳山」は山の銅を採り、それを溶かして貨幣を造ること。「煮海」は海水を煮て塩を造る意。「山やまを鋳い、海うみを煮にる」と訓読する。「山」は「ざん」とも読む。
ちゅうしんしふつ【抽薪止沸】
物事を根本から解決することのたとえ。▽「抽薪」は燃えている薪を竈かまどから引き抜くこと。「止沸」は沸騰した湯を火を止めてさますこと。問題を解決するには根本から解決するということ。「薪たきぎを抽ぬきて沸たぎりを止とどむ」と訓読する。
ちゅうつうがいちょく【中通外直】
君子の心が広く、その行いはまっすぐなこと。▽「中通」は中に穴があいているさま。心に邪心のないたとえ。「外直」は外形がまっすぐなこと。ともに蓮はすの茎の形容。「中なか通つうじ外そと直なおし」と訓読する。