はくぼめいめい【薄暮冥冥】
夕暮れどきのうす暗いさま。▽「薄暮」は夕暮れ、たそがれどき。「薄」は迫る、近づく意。「暮」は日暮れ。夕方。「冥冥」は暗いさま。暗くて見分けにくいさま。
ふくざつたき【複雑多岐】
事情などが入り組んでいて、しかも多方面に分かれて分かりにくいさま。▽「多岐」は道がいくつにも分かれているさま。
ほかくはくちゅう【保革伯仲】
政党などで、保守と革新のそれぞれの議員の数がほぼ同じであること。また、与党と野党の勢力がほぼ同じ場合にも用いられることがある。▽「保」は保守。「革」は革新。「伯」は長兄、「仲」は次兄の意で、「伯仲」は優劣のつけにくいこと、力が近接していること。
むみょうじょうや【無明長夜】
根本的な聡明そうめいさに欠けるため、衆生しゅじょうが煩悩にとらわれ、真理を得にくいこと。悟りの境地に達しないこと。このことを、明けることのない長い夜にたとえた。▽仏教語。「無明」は衆生を迷わせる煩悩があるために、物事の真理が見えず、仏道にくらいこと。「長夜」は長い間、長い時間にわたっての意。