でいせんとか【泥船渡河】
世渡りの危険なことのたとえ。泥で作った船で川を渡る意から。▽「泥船でいせんに乗のりて河かわを渡わたる」の略。
でっちほうこう【丁稚奉公】
年少者がある一定の期間、商人または職人の家に奉公し、雑役などの仕事をすること。
でんえんしょうぶ【田園将蕪】
人手がないために田畑に雑草が生い茂って、荒れ果てる寸前であること。
でんかのほうとう【伝家宝刀】
家宝として代々伝わっている名刀の意から、いざというときにだけ繰り出す、とっておきの物や手段。
でんこうえいり【電光影裏】
人生は束の間であるが、人生を悟った者は永久に滅びることがなく、存在するというたとえ。▽「電光」は稲妻のこと、「影」は光の意。「電光影裏春風を斬きる(稲妻が春風を斬るようなもので、魂まで滅し尽くすことはできない)」の略。中国宋そうの僧祖元そげんを元げんの兵士が襲って殺そうとしたとき、祖元が唱えた経文の一句。
でんこうせっか【電光石火】
稲妻の光や石を打ったとき出る火の意から、動きが非常に素早いことのたとえ。また、非常に短い時間のたとえ。▽「電光」は稲妻の光、「石火」は火打ち石などを打つときに出る火の意。
でんこうちょうろ【電光朝露】
稲妻の光や朝の露の意。転じて、きわめて短い時間のたとえ。また、はかない人生やはかないもののたとえ。▽「電光」は稲妻、「朝露」は葉に宿る朝の露。稲妻は一時の光で、朝露は太陽が昇ればすぐに消えてしまうことからいう。
でんぷやじん【田夫野人】
教養がなく、礼儀を知らない粗野な人。▽「田夫」は農夫。「野人」は庶民、いなか者の意。