そくしんぜぶつ【即心是仏】
仏語。心の本体は仏と異なるものではなく、この心がそのまま仏であるということ。即心即仏。
そくしんそくぶつ【即心即仏】
「即心是仏(ぜぶつ)」に同じ。
そくしんねんぶつ【即心念仏】
仏語。心と仏とが一体であるとする立場で、心の中に仏を念じること。観心念仏。
そくしんぼだい【即身菩提】
仏語。現世で受けた人間の肉体のままで悟りを得ること。即身成仏。
たいごてってい【大悟徹底】
すべての迷いを打ち破り、煩悩を離れて悟りきること。▽仏教語。「大悟」は大いに悟ること。「徹底」は隅々までとどく、一貫している意。「大」は「だい」とも読む。
たいざんふくん【泰山府君】
中国の泰山の神。道教で人の寿命・福禄ふくろくをつかさどる神とされる。仏教と習合し十王の一人に数えられ、閻魔えんま王の太子とも、その書記ともいう。▽「府君」はここでは神の名。日本では素戔鳴尊すさのおのみことと同一視されて、陰陽家おんみょうかでまつられる。「泰」は「太」とも書く。「府」は「ぶ」とも読む。
たいぼんげじょう【退凡下乗】
仏語。摩訶陀(まかだ)国王の頻婆娑羅(びんばしゃら)によって釈迦説法の地、霊鷲山(りょうじゅせん)に建てられた2本の卒塔婆(そとば)に示された語。1本には下乗と記し、王は乗り物からおりて歩き、も...
だいしいちばん【大死一番】
一度死んだつもりになって奮起すること。死ぬ覚悟で何かをしてみること。▽「おのれを捨て、欲を去り、迷いを断って、仏の道に精進する」という仏教語から。「大」は「たい」とも読む。
にがびゃくどう【二河白道】
極楽浄土に往生したいと願う人の、入信から往生に至る道筋をたとえたもの。▽仏教語。「二河」は南の火の川と、北の水の川。火の川は怒り、水の川はむさぼる心の象徴。その間に一筋の白い道が通っているが、両側から水火が迫って危険である。しかし、後ろからも追っ手が迫っていて退けず、一心に白道を進むと、ついに浄土にたどりついたという話。煩悩にまみれた人でも、念仏一筋に努めれば、悟りの彼岸に至ることができることを説いている。
にょじつちけん【如実知見】
仏語。現実をありのままに見抜くこと。