うきくさかぎょう【浮草稼業】
浮き草のようによりどころがなく、一つの場所に落ち着かない職業。
さんぜんせかい【三千世界】
全宇宙、この世のすべて。仏教でいう世界観で、須弥山しゅみせんを中心に、周囲に四大洲があり、その周りに九山八海があり、われわれの住む小世界を形成し、この一つの世界を千合わせたものを小千世界、小千世界を千合わせて中千世界、さらに中千世界を千合わせて大千世界。この大千世界は千が三つ重なるので三千大世界、略して三千世界という。この三千世界が一仏の教化の及ぶ範囲とされた。俗に世間の意に用いられることもある。
さんぱいきゅうはい【三拝九拝】
何度も頭を下げること。何度も頭を下げて敬意や謝意を表すこと。また、手紙の末尾に記して敬意を表す語。▽「拝」は拝礼すること。
しんぶつこんこう【神仏混淆】
神道と仏教の二つの信仰を折衷し、融合･調和していること。日本の神と仏教の仏菩薩は本来同体であるとする考えに基づき、両者を同じ場所にまつり、信仰すること。神仏習合。
じんかんせいざん【人間青山】
世の中に出て、十分に腕を奮って活躍するならば、骨を埋める場所はどこにでもあるということ。志を果たすためには、故郷を出て活躍すべきだという意。
じんせきみとう【人跡未踏】
人がまだ一度も入ったり通ったりしたことがないこと。▽「人跡」は人の足あと、人の通ったあと。人の往来。「未踏」はまだだれも足を踏み入れていないこと。
じんどうしゅぎ【人道主義】
人類全体の福利を目指し、人間愛を根本とする思想的立場。
じんめんとうか【人面桃花】
美人の顔と桃の花。美しい女性と会った場所に行っても、再びその人とは会えない場合に使われる。
せきたんすんちょう【尺短寸長】
人や物は、それぞれ長所と短所があって、時と場合で評価も変わるということ。また、何においても完璧かんぺきなものなどないということ。一尺の長さは、短いと感じる時もあり、長いと感じる時もあるという意味から。
ぞうげのとう【象牙之塔】
芸術や学問至上主義の生活を送る境地や場所のこと。一般には、閉鎖的な大学や研究施設などをさす。
