いちじょういちげ【一上一下】
あるいは上り、あるいは下ること。上げたり、下げたりすること。転じて、その場に応じて適切に処理するたとえ。▽「一…一…」は「あるいは…し、あるいは…する」の意。もと宇宙の精気が絶えず循環運行し、少しも停滞しないことをたとえた語。
しちどうがらん【七堂伽藍】
寺の主要な七つの建物。また、七つの堂のそろった大きな寺。▽「七堂」は塔・金堂こんどう講堂・鐘楼・経蔵・僧房・食堂じきどう。禅宗では山門・仏殿・法堂はっとう庫裡くり僧堂・浴室・東司とうす(便所)を指すことが多く、宗派などにより異なる。「伽藍」は寺の建物。寺院。
とっこかまくび【独鈷鎌首】
論争好きの歌人。六百番歌合の時、顕昭(けんしょう)が独鈷を手に持ち、寂蓮(じゃくれん)が鎌首のように首をもたげて論争したのを、女房たちが「例の独鈷鎌首」とはやしたところからいう。