てきほんしゅぎ【敵本主義】
目的が別にあるように見せかけて、本来の目的を遂げようとするやり方。
てんがいひりん【天涯比隣】
たとえ遠く離れていても、すぐ近くにいるように親しく思われること。親しい友人などについていう。▽「天涯」は非常に遠い所、「比隣」は隣近所の意。
てんじょうさじき【天井桟敷】
大劇場で、客席後方の最も上部の階に設けられた低料金の席。
てんちそうぞう【天地創造】
神が天と地を創造したことによって、世界が始まったとする考え方。また、そのような神の行い。
とうこうぎゃくし【倒行逆施】
物事を行うに当たって、正しい道理に逆らった手段・方法を採ること。転じて、時代の風潮に逆らうよくない行いにも用いる。▽「倒」も「逆」もさからう意。「逆施倒行ぎゃくしとうこう」ともいう。
とうざいなんぼく【東西南北】
四方。またすべての方角。
とうしょくせいしゅく【東食西宿】
両方に心を引かれること。貪欲なたとえ。
とうどうばつい【党同伐異】
事の道理に関係なく、仲間に味方し、対立する他者を攻撃すること。▽「同おなじきに党むらがり異ことなるを伐うつ」と訓読する。「伐異党同ばついとうどう」ともいう。
どうしょういむ【同床異夢】
同じ寝床に寝ても、それぞれ違った夢を見ること。転じて、同じ立場にありながら、考え方や目的とするものが違うことのたとえ。
ぼんのうぼだい【煩悩菩提】
悟りの障害となる人間の迷いの煩悩も、そのまま悟りにつながるきっかけとなること。悟りも悟りの実現を妨げる煩悩も、永久不変の真如しんにょの現れであり、人間の本性であるから、本来別のものでなく、二つは一体であるということ。また、迷いがあって初めて悟りもあるという意。▽大乗仏教の言葉。「煩悩」は心身を悩ます欲情の心の働きの意。「菩提」は一切の迷いのない悟りに至る境地の意。「煩悩即そく菩提」の略。
