うおうさおう【右往左往】
混乱しうろたえて、右に行ったり左に行ったりすること。また、混乱して秩序がないたとえ。▽「往」は行く意。「左」は「ざ」とも読む。「左往右往さおううおう」ともいう。
しゅうしょうろうばい【周章狼狽】
大いにあわてること。非常にあわてうろたえること。▽「周章」「狼狽」はともにあわてる意。「狼」「狽」はともに伝説上の獣で、狼は前足が長くて後足が極端に短く、狽は前足が極端に短くて後足が長い。狽が狼の後ろに乗るようにして二頭は常に一緒に行動するとされ、離れると動けず倒れてしまうことから、うまくいかない意、あわてふためく意に用いる。「周章」に「狼狽」を添えて意味を強調する。
はいもうけでん【廃忘怪顛】
うろたえること。狼狽(ろうばい)すること。「尋ぬる声にはっと二人が—」〈浄・手習鑑〉