せいとうやご【斉東野語】
信じるに足りない、下品で愚かな言葉。中国斉せい国東部の田舎者いなかものの言葉つきの意から。▽「斉東」は斉(今の中国山東省)の東部。「野語」は野卑・下品な言葉。田舎いなかびた言葉。「斉東野人せいとうやじんの語」の略。
せいとうやじん【斉東野人】
《「孟子」万章上から。斉国の東辺の田舎者の意》ものの道理を知らない田舎者。人を軽蔑していう語。
せいとくたいぎょう【盛徳大業】
盛んな徳と大きな事業。▽「盛徳」は高くすぐれた徳。聖人君子の目標とされていたもの。
せいどくようこう【聖読庸行】
立派な内容の書物を読んでいながら、いざ行動するとなると、平凡であること。▽「聖読」は聖人が書を読むこと。「庸」は平凡なこと。
せいどんかっぱく【生呑活剥】
他人の詩文などをそっくり盗用すること。また、他人の言葉や考えを鵜呑うのみにして受け売りするだけで、独自性・創造性のないことのたとえ。▽「生呑」は生きたまま丸のみすること。「活剥」は生きたまま皮などを剥はぎとること。「活剥生呑かっぱくせいどん」ともいう。
せいどんかっぱく【生呑活剝】
他人の書いた詩や文章を盗用すること。また、他人のことばをそのまま受け売りすること。融通の利かない意でも用いられる。
せいふうこじん【清風故人】
さわやかな秋風が吹いてくるのは、友人が久しぶりに訪ねてくれたようだということ。▽「清風」は清らかな風で、ここでは秋風のこと。「故」は古い意。「故人」は古くからの友人の意。「清風故人来きたる」の略。
せいふうめいげつ【清風明月】
明るい月夜の静かで清らかな様子。明月と清らかな風の中の静かですがすがしいたたずまいの形容。また、風雅な遊びのこと。▽「清風」はさわやかですがすがしい風、「明月」は明るく澄みきった月の意。
せいぶんしんぶ【聖文神武】
文武両道に精通していること。天子の聖徳をいう。
せいぼうでんげき【星旄電戟】
星のように輝く旗と稲妻のような鋭い光を放つほこ。盛んな軍勢をいう。「—の威をふるっていさみ進みてうち出でし」〈保元・上〉