ないへいがいせい【内平外成】
国内がよく治まり、周辺の諸外国との関係も良好なこと。
ないゆうがいかん【内憂外患】
国内の心配事と、外国との間に生じるやっかいな事態。内にも外にも憂慮すべき問題が多いこと。▽「内」は国内、「外」は国外、「憂」「患」はともに憂えるの意。もとは国内外に解決すべきやっかいな問題が山積みしていることを表したが、現在では会社組織などの様子を表すときにも広く用いられる。
なんかくらんすい【南郭濫吹】
実力のない者が、実力があるかのように見せかけて、みだりに高い地位にいることのたとえ。▽「南郭」は人名、「濫吹」は吹けもしない笛を勝手に吹くこと。「濫」は枠をはみ出てむやみに行うこと。
なんかのゆめ【南柯之夢】
世の中の栄枯盛衰がはかないことのたとえ。
なんざんのじゅ【南山之寿】
長寿であることのたとえ。また、長寿を祝うときに用いることば。
なんせいほくばつ【南征北伐】
多くの戦いを経ること。また、戦いに明け暮れて、いとまのないことのたとえ。▽「征」も「伐」も、戦うこと。「南」「北」は広い地域を行き来することの形容。戦いのために、南へ北へ奔走することを述べた言葉。
なんちゅうのなん【難中之難】
難しいことの中でも、とりわけて難しいこと。
なんばんげきぜつ【南蛮鴃舌】
外国人の意味の分からない言葉を、さげすんでいう言葉。▽「南蛮」は南方の人をさげすんで言う語。「鴃舌」はもずの鳴く声。また、もずが鳴き合うように騒ぎ合って、意味が分からないことのたとえ。南方の人の話す調子は、北方の人にはもずが鳴いているかのようにやかましく聞こえ、何を言っているのか分からないと感じられていたことから。
にくざんほりん【肉山脯林】
宴会などが、ぜいたくをきわめていることのたとえ。▽「肉」は生肉、「脯」は干し肉のこと。ともに当時のぜいたく品。「山」「林」はともに量がたくさんあることのたとえ。
にくたんふけい【肉袒負荊】
心から謝罪することのたとえ。